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近代日本哲学と東アジア /日本学研究叢書 精装
藤田正勝 林勇強 編
出版社:國立臺灣大學出版中心
出版年:2019年06月
コード:449125   291p  22cm ISBN/ISSN 9789863503378
 
価格 8,360円
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近年、近代日本哲学に関しては、海外においても大きな関心をもたれるようになったが、多くの場合、ある限定された視野のなかで研究が進められ、また、その成果を突きあわせて検討し議論することは、これまで必ずしも十分になされてこなかった。そのような状況を打ち破るために、本書では、「東アジア」という視点を設定し、東アジアのさまざまの国の研究者が参加して、近代日本哲学の歴史や現状、それがもつ意義、さらにはその課題を広い視点から考察することを試みた。第一部「東アジアという視点から見た日本近代哲学」では、そのような観点から書かれた論文三点を収めた。それとともに、第二部「東洋哲学と日本哲学」においては、井筒俊彦や和辻哲郎、山内得立など、近代日本の個々の哲学者の思想の特徴や意義を、東洋哲学、たとえば仏教や儒学思想との関わりに目を向けて考察した論考五点を収めた。

目次:
緒論╱藤田正勝
【第一部 東アジアという視点から見た日本近代哲学】

第一章 近代日本哲学と東アジア╱藤田正勝
第二章 西洋哲学から見た東アジアの哲学――イタリアにおける西田幾多郎のインターカルチャー的解釈を例として╱エンリコ・フォンガロ
第三章 韓国学術史の形成と近代日本――朝鮮儒者の「中華」意識に対する再考╱姜智恩

【第二部 東洋哲学の日本哲学】
第四章 井筒俊彦「東洋哲学」の論理――分節と無分節との同時現成╱西平直
第五章 呼応性と意味の論理――山内得立と高山岩男の考察をてがかりに╱朝倉友海
第六章 和辻哲郎の間柄――儒教から徳倫理学へ╱林永強
第七章 根本通明の『周易象義辯正』と明治天皇制╱吳偉明
第八章 丸山真男の江戸儒学論と「近代」╱藍弘岳

結論╱藤田正勝
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