世界を喰らう龍・中国の野望
上製
ピエール＝アントワーヌ・ドネ／神田順子 監訳／清水珠代，村上尚子 訳
|
|
| 出版社：春秋社 |
| 出版年：2022年02月 |
| コード： 362p ISBN/ISSN 9784393333891 |
| |
|
|
|
人権抑圧、環境破壊、拡張主義――なぜ中国は世界の良心を試す存在になったのか。21世紀の覇権を狙う大国にどう対処すればいいのか。
急速な経済発展と時代の最先端を伺う科学技術、肥大する軍事力と隠そうともしない拡張主義、大規模な環境破壊と資源の浪費、そしてウイグル・香港・チベットに見られる深刻な人権問題と、国際社会に衝撃を与えつづける中国にいかに対処するか、フランスのベテラン・ジャーナリストが多角的に分析。
目次：
序文 ジャン＝ピエール・カベスタン
はじめに
第1章 新「ホモ・シニクス」――ウイグル人とチベット人の悲劇
中国国民──世界で一番監視されている国民
香港とチベットは、きつい締め付けを受けている。そして新疆ではジェノサイド？
第2章 環境問題――地球環境をかき乱す中国
二〇六〇年までのカーボンニュートラルは夢か現実か
深刻な大気汚染
将来展望
森林破壊、土壌と水の汚染による荒廃
気象を自在にコントロールすることを目論む中国政府
世界一の資源消費国かつ資源輸入国
補足──組織的略奪としての中国漁業
第3章 未来のテクノロジー――中国は「世界の工場」から「世界の研究所」へ
「中国製造二〇二五」──ハイテク分野への中国の野望
世界制覇をかけた半導体戦争
宇宙開発、中国の新たなフロンティア
圧倒的な計算能力を持つコンピュータで、中国が第一線に
核融合、次世代エネルギーの聖杯
レアアース
古き良き北京は消え、代わって台頭する未来都市
産業スパイ──被告席につく中国
サイバースペース上の戦争と偽情報──采配をふる中国
第4章 中国の民主主義――いまだ前途遼遠
中国の政権が過去を忘れ去り歴史を上書きするとき
「習大大（習おじさん）」異様な個人崇拝
明日は民主主義？
二四時間教化活動──ビッグブラザーが見ている
独裁の大海に浮かぶ民主主義の孤島、台湾
あらゆる方面で繰り広げられる中国のプロパガンダ
強制労働収容所、変わらぬ現実
新たな人権の概念、国連への効果的潜入工作
第5章 中国と世界――地球征服を目指して
新シルクロードは支配の手段？
債務の罠
東南アジアにおける圧倒的なプレゼンス
立場が弱い相手に対する脅迫と威嚇
米中対立、今世紀最大の争い
南シナ海における中国政府の領有権主張
マスク外交、ワクチン提供
コロナウィルスの発生源、真実にたどり着くための長い道のり
結論
日本語版のための追記――台湾有事は起こるのか
謝辞
監訳者のあとがき（神田順子）
文献註
|
|
|
