長年散失したと思われていた北宋『天聖令』残本が発見され、十年前、『天一閣蔵明鈔本天聖令校証(附:唐令復原研究)』として刊行された。その後『天聖令』および関連する唐宋法律史、各種制度史が研究の重要な焦点となり、2012年に“『天聖令』及唐宋法律与社会研究項目”という研究プロジェクトが立ち上げられた。その目的は、新出法典である『天聖令』への十分な研究成果を基礎とし、新たに発見された各種データ(新出土の石刻資料や文書資料)を幅広く活用し、唐代および唐宋間の、法律と社会の関連性を研究することである。それには法典、司法、行政運営、国家事業、后妃制度等が含まれ、法律が当時果たした重要な役割について論述がまとめられた。プロジェクトは2016年に終了し、本書はその成果の一つにあたる。本書は、法典編、司法編、「天聖令」編、附録の4部分で構成され、収録される文章は、いくつかの小編を除いて、すべて2012年から2016年の間に学術誌上や学会等で段階的成果として発表されており、巻末には「本書所収文章原始出処一覧表」が附されている。 目錄 第一編:法典編 有關唐武德年間修定律令史事的若乾問題 貞觀年間修定律令的若乾問題 唐高宗至睿宗時的律令修定 唐玄宗時的律令修定 唐代令式訂補幾則
第二編:司法編 唐代法律用語中的“款”和“辯” 唐代訴訟文書格式初探 唐代司法參軍的若乾問題 唐代司法參軍的知識背景初探 唐代大理寺官員考略(之一):大理評事 《應正論》與唐代前期的嚴刑思想 唐代“法治”芻議
第三編:《天聖令》編 《天聖令》所附唐令中有關社會生活的新資料 《天聖令·雜令》的比較研究 《天聖令》中宋令及《養老令》對唐令修改的比較 唐令復原芻議 《天聖令》與《令集解》淺議
附錄: 唐式摭遺(一) 從“簡”“揀”字看敦煌文書與法典古籍校勘關係 敦煌法律文書詞語辨析兩則 敦煌吐魯番法典文書中《律》《律疏》文書性質再議 《唐會要校證》獻疑:以捲三九《定格令》為例 本書所收文章原始出處一覽表
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