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『究竟一乗宝性論』と東アジア仏教 五―七世紀の如来蔵・真如・種姓説の研究 上製
李子捷
出版社:国書刊行会
出版年:2020年02月
コード:   676p   ISBN/ISSN 9784336064547
 
価格 14,300円
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勒那摩提訳『究竟一乗宝性論』を主要な柱とし、漢訳『宝性論』とその影響を受けた文献に見える「如来蔵」「真如」「種姓」という重要概念を検討することにより、五世紀から七世紀までの東アジア仏教における如来蔵思想の受容と展開を解明した労作。

目次:
はしがき
序論
 一 研究史における本研究の位置づけ
 二 思想史的研究
 三 文献学的研究
 四 問題の所在
 五 本論の概要
 六 先行研究との関連および論文の意義

第一章 漢訳『究竟一乗宝性論』の背景としての五世紀の南北朝仏教
 第一節 『宝性論』における『菩薩地持経』の影響
 第二節 『地持経』と浄影寺慧遠
 第三節 『地持経』と南北朝隋唐仏教
 第四節 曇無讖訳『大般涅槃経』の仏性と種性
 第五節 皇侃『論語義疏』の人性論と「種性」
 第六節 敦煌写本『勝鬘経』注釈書に見られる二乗成仏と如来蔵説――S.6388とS.2660を中心に

第二章 『宝性論』の同時代的視座としての『入楞伽経』
 第一節 菩提流支訳『入楞伽経』に見える真如・如来蔵説
 第二節 現存最古の『入楞伽経』注釈書と思われる杏雨書屋所蔵敦煌写本『入楞伽経疏』(擬題、羽726R)について
 第三節 『瑜伽論記』に見られる『楞伽経』引用の一考察
 第四節 日本唯識文献に見える『楞伽経』の引用――地論・摂論学派を中心とした『楞伽経』の受容について

第三章 『宝性論』の梵漢対照研究から見た如来蔵・真如・種姓説
 第一節 『宝性論』の漢訳と勒那摩提(Ratnamati)
 第二節 漢訳『宝性論』の“gotra(種姓)”の翻訳問題について
 第三節 『宝性論』の真如説――東アジア仏教における真如理解との関連を中心に

第四章 『宝性論』訳出後の影響
 第一節 『大乗起信論』の真如説――『宝性論』の如来蔵説との関係を中心として
 第二節 『大乗起信論』の如来蔵思想の再検討――真如との関係を中心として
 第三節 真諦訳とされる『仏性論』における「仏性」――『地持経』・『宝性論』・『摂論釈』との関連を中心に
 第四節 真諦訳とされる『仏性論』における「真如」と「信楽」――『解節経』と『無上依経』との関連を中心に
 第五節 真諦訳『金光明経』「三身分別品」と漢訳『宝性論』――その仏身論について
 第六節 杏雨書屋所蔵敦煌写本羽333V『起信論疏』と『宝性論』・『仏性論』
 第七節 嘉祥吉蔵における真如と仏性――『宝性論』・『仏性論』の依用を手掛かりに
 第八節 三階教における如来蔵説――『仏性観修善法』・『仏性観』と『宝性論』を中心に
 第九節 玄奘帰朝以前の中国仏教における種姓(性)説について――『地持経』・『菩薩瓔珞本業経』・『宝性論』を中心に
 第十節 法蔵の真如・種姓説――『宝性論』と『地持経』の位置づけ

第五章 七世紀以前の中国仏教における真如説
 第一節 南北朝隋唐仏教の二種真如説
 第二節 敦煌出土の地論・摂論章疏に見える真如説
 第三節 転依(parivṛtti)と真如(tathatā)――南北朝仏教における『宝性論』・『楞伽経』を中心に

第六章 朝鮮・日本仏教における真如・種姓説
 第一節 新羅元暁と『究竟一乗宝性論』
 第二節 奈良朝の日本仏教における真如・種姓説――寿霊『五教章指事』・智憬『起信唯識同異章』と『宝性論』

結論
参考文献
初出一覧
索引
英・中・韓要旨
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