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清太祖满文实录大全 1-10 精装
中国第一历史档案馆 中国人民大学国学院 编
出版社:辽宁民族出版社
出版年:2016年12月
コード:431442     30cm ISBN/ISSN 9787549715367
 
価格 158,400円
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目録:
第1冊   大清太祖武皇帝實錄-順治本 4卷全
第2、3冊 大清太祖高皇帝實錄-康熙本 10卷全
第4、5冊 大清太祖高皇帝實錄-乾隆本 10卷全
第6-9冊  滿洲實錄-滿漢蒙三體合璧本 卷一-卷八
第10冊  拉丁字母轉寫與索引

■『清太祖滿文實錄大全』刊行について
清実録において清太祖ヌルハチの実録は版本が最も多く、『大清太祖武皇帝実録』『大清太祖高皇帝実録」康熙本、『大清太祖高皇帝実録』乾隆本、『満洲実録』の4 部が現存する。一代の皇帝について4 種の実録が存在するのは、歴代王朝の実録において他に例を見ない。
今回の刊行に際しては、貴重な文献の整理と保護、関連研究の発展を目標に、中国第一歴史文献館所蔵『大清太祖武皇帝実録』『大清太祖高皇帝実録』康熙本および乾隆本、『満洲実録』を、スキャニングし、編集製本した。そのうち『大清太祖高皇帝実録』康熙本・乾隆本は初めて公にされるもので、清朝建国史、清代の文献学、満学、東北地域の民族史、満語文など諸領域の研究に有益である
満文についてはローマ字に転写し、人名・地名索引を付す。原書サイズを適宜縮小しているが、表紙の装丁をはじめ、すべてのページに書名、巻数、ページ数が印刷されるなど、基本的に原書を踏襲している。第一冊『大清太祖武皇帝実録』、第2冊~第3冊『大清太祖高皇帝実録』、第4冊から第5冊『大清太祖高皇帝実録』、第6冊から第9冊『満蒙漢合璧満洲実録』、第10冊『ローマ字転写与索引』の全10巻構成。

■実録について
「実録」は中国における編年体史書の一種で、皇帝一代の政治、経済、軍事、文化、天文、地理、外交等の重要事項を記録したもの。最古のものは南北朝時期の『梁皇帝実録』で、唐代以降、後継の君主の命により前皇帝の日常生活(起居注)、時事政治、文書等を整理した実録が編纂され、次第に確立した制度となった。
清代『大清徳宗景皇帝実録(光緒実録)』まで、100部以上の実録が編纂されたが、機密事項が多いため完成後はすべて宮廷内で保管された。そのため、王朝が交替する際に戦火で大部分が失われてしまい、南北朝から元代までの実録は、『唐順宗実録』『宋太宗実録』の残本数十巻しか現存しない。

■清代の実録について
明清期の実録は比較的残っているものが多く、学術的な価値が高い。清代は、それまでの王朝の編纂制度を踏襲し、12皇帝のうち11人の実録、総巻数にして4400巻以上を編纂した。最後の皇帝・溥儀は在位わずか3年で退位したため、『大清徳宗景皇帝実録』の編纂にあたった官吏によって『宣統政紀』の名称で整理された。
清朝の実録(以降「清実録」)の編纂は、前例にしたがって開設された実録館がその責を担い、完成後には速やかに廃止された。使用する史料については、皇帝の特許を得た場合のみ、起居注冊、上諭、題本、奏摺そのほかの文書を閲覧調査することが出来た。実録は巻首と本文から構成され、巻首部分には主に御製序、修纂凡例、目録、進実録表、編修官等が記された。本文は、時系列にそって事績が収録される。各代皇帝の実録は、分量が様々で、また記述も一定しないが、政治・経済・文化・軍事・外交・天文・地理等多方面的内容について、清王朝約300年の人事行政、朝廷規則、国家事件などの記述を見出すことが出来る。

清実録は、統治者の要求に左右されるため、場合によっては完成後の実録に修正が加えられることもある。また実録は禁中に秘蔵され、皇帝が閲読する時のみ、内閣実録庫から提供された。皇帝の特許なしには、家臣は閲覧できず、また印刷は決して許されなかった。清代官製の他史籍を編纂する際には、皇帝の許可があれば実録を参考にすることが出来た。国士館編纂の本紀や列伝などは、その多くの史料が実録から採られている。

清実録は満文、蒙古文、漢文の三種の言語で書かれた。実録の完成後、決まった複数のサイズと装丁で、極めて精巧な写本が作られ、各所に保存された。「小黄綾」「小紅綾」「大紅綾」の3種があり、「小黄綾本」は皇帝が御覧審定に用いた。皇帝の審査を経た「小黄綾本」に基づいて、満文・蒙古文・漢文の写本が作られ、その際に紅綾を用いたカバーを付け、保存した。乾隆帝以降、編纂された満文、漢文実録の正本は各5 部(小黄綾本1 部、小紅綾本2 部、大紅綾本2 部)ある。蒙古文の実録は4 部で、大紅綾本が1部のみとなり、盛京蔵本が存在しない。清実録の稿本は明朝の旧制を踏襲し、紫禁城の西苑蕉園に蔵されたが、焼失し、一部稿本が現存する。

清朝実録と他の王朝の実録を比較すると、明らかな特徴があり、
①現在との時間的隔たりが短いため、実録の保存状態が良好である
②清朝が「満語」を「国語」と定めたため、大型の官製史籍の多くが満文で編纂されている。清実録は太祖から穆宗(ヌルハチから同治帝まで)すべて満文本で、さらに蒙古文本と漢文本が存在する。満文、蒙古文、漢文の三言語による大型の編年体史料の編纂が形成されたことは、歴代の文献においても極めて珍しい。
③清代皇帝の実録はたびたび修正と修訂が繰り返された。特に清太祖ヌルハチの実録は、様々な年代に修正され、異なる版本が複数存在する。

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