拒否戦略 中国覇権阻止への米国の防衛戦略
上製
エルブリッジ・A・コルビー/塚本勝也,押手順一 訳
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出版社:日経BP,日本経済新聞出版発売 |
出版年:2023年12月 |
コード: 534p ISBN/ISSN 9784296117291 |
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起こり得る戦争とは? どう戦われるべきなのか?
アジア太平洋の覇権をめぐる戦争の考え方を 米防衛戦略の策定を主導した戦略家が提示する。
中国の著しい軍備増強により、もはや過去のものとなった北東アジアにおける米国の軍事的優位。もし、西太平洋を中心とするアジアで戦うことになったら、戦争に勝利するのは米国とその同盟国なのか、あるいは中国なのか。深刻な疑問が投げかけられている。
力と野心を押し出す中国に対して米国は、日本はどう動くべきなのか。中国に対抗する反覇権連合とはどのようなものか。なぜ、どのような台湾防衛が必要なのか。日本は反覇権連合の戦略において、どのような位置を占めるのか。中国に勝利するための条件は何か。
米国の国防戦略をこの一世代で最も大幅に改定したと評価される「2018年国家防衛戦略」の主導的立役者エルブリッジ・A・コルビーが、中国の覇権奪取の動きに対抗するための「拒否戦略」(strategy of denial)を明快な論理構成で描き出す。
ここ数十年で最も情報に富み、米国の防衛戦略を詳細に再評価した本書は、厳密でありながら実践的なアプローチを説き、米国が中国との戦争に勝つためにどのような準備をすべきか、また、適切な戦略の構築が結局は戦争の回避、適切な平和につながることを説く。
戦略の大家E・ルトワック、「100年マラソン」説で知られるM・ピルズベリー、国際政治学者J・ミアシャイマーらが絶賛する骨太の戦略書。
目次: 日本語版への序文 まえがき 謝 辞
第1章 米国の戦略の目的 米国の戦略の基本的な目的/勢力均衡の中心的な役割
第2章 好ましい地域的勢力均衡 反覇権連合を形成・維持における課題/集中的な順次戦略/連合の中核の重要性/ 域外の中核となるバランサーとしての米国/現在の反覇権連合の見通し
第3章 同盟国とその有効な信頼性ある防衛 反覇権連合内の同盟の役割/有効な防衛/有効な防衛の実行に伴う課題/信頼性の重要性/差別化された信頼性
第4章 防御圏の定義 差別化された信頼性を守るためのコミットメントの調整/含意
第5章 限定戦争における軍事戦略 限定戦争における軍事戦略/限定戦争についての検討/国家が戦争を限定する方法/ 限定戦争における勝利
第6章 敵の最適戦略に注目することの重要性 なぜ中国の最適軍事戦略の理解が重要なのか/戦略の代替モデル
第7章 中国の最適戦略 韜光養晦とその限界/集中的な順次戦略の実行/制裁アプローチ/征服アプローチ
第8章 拒否的防衛 優位の回復は不可能/コスト賦課戦略の偽りの魅力/米国にとっての最適戦略――拒否的防衛/既成事実化の拒否
第9章 有効な拒否的防衛後の限定戦争 長期戦
第10章 結合戦略 なぜ拒否的な防衛は失敗する可能性があるのか/拒否的防衛の失敗への対応/決意の醸成/結合戦略/より強固な決意の源泉/戦争の勝利
第11章 含 意 軍事的含意/米国の防衛圏/米国の防衛圏の変更?/集団防衛/アジアにおける反覇権の取り組みとより広範な米国の防衛戦略/パンデミック/核抑止/対テロ/同時生起の問題/北朝鮮/イラン/ロシア/もし本戦略の負担が大きい場合はどうするのか/友好的核拡散
第12章 適切な平和
原注 訳者あとがき
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