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亡命者たちの上海楽壇 租界の音楽とバレエ /オルフェ・ライブラリー
井口淳子
出版社:音楽之友社
出版年:2019年03月
コード:   248p   ISBN/ISSN 9784276371125
 
価格 2,860円
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租界都市上海には、欧米人による音楽文化が深く根付いており、19世紀にはオーケストラや西洋式劇場を有していた。さらに20世紀に入ると、ロシア革命を逃れたロシア人亡命者、ナチの迫害を逃れたユダヤ人避難民のなかの第一級の音楽家が、ペテルブルク、モスクワ、パリ、ベルリン、ヴィーンなどの最前線の音楽を、上海租界にもたらした。本書では1920年~40年代の、亡命者たちの「上海楽壇」における音楽とバレエの実像を、精密かつ鮮明に描き出す。オーケストラ・演奏家・バレエ団などが、いつ、何を上演し、人々がどう受け止めたのかは、これまで明らかになっていなかったが、近年公開やデータベース化が進む上海租界で発行された外国語新聞を通して、読み取れるようになった。また、朝比奈隆、小牧正英、山田耕筰、原善一郎など多くの日本人に引き継がれた上海楽壇からの遺産の様相、および興行主A.ストロークのアジア・ツアーの全容も、本書で初めて明らかになる。


目次:

はじめに

第一章 ライシャム劇場―西洋と東洋の万華鏡
一 上海最古の西洋式劇場
二 工部局オーケストラ
三 租界終焉に向かって沸き立つ劇場
四 ライシャム劇場と大阪朝日会館

コラム
一 租界もしくは華洋雑居について
二 映画
三 レコード
四 ラジオ放送

第二章 上海楽壇―モダニズムからコンテンポラリーへ
一 上海楽壇とは
二 一九三九年の上海楽壇―亡命音楽家の流入による新時代
三 音楽評論を読み解く
四 同時代音楽への取り組み
五 ベルリンから持ちこまれた無調音楽
六 十二音技法とナイトクラブ

コラム
五 上海工部局オーケストラ
六 国立音楽院(国立音楽専科学校)
七 シャルル・グロボワ(一八九三~一九七二年)
八 アーロン・アフシャーロモフ(一八九四~一九六五年)
九 ウォルフガング・フレンケル(一八九七~一九八三年)

第三章 上海バレエ・リュス―極東でディアギレフを追い求めたカンパニー
一 上海バレエ・リュス
二 一九三四年十一月、上海バレエ・リュス結成される
三 一九三五年二月、上海バレエ・リュスの旗揚げ公演
四 上海で何が上演されたのか
五 フランス語新聞のバレエ評論
六 一九四〇年代の快進撃
七 東洋のバレエ・リュスを再評価する
上海バレエ・リュスの舞台写真集

コラム
十 上海バレエ・リュス
十一 上海バレエ・リュス主要人物
十二 ロシア・オペラ、オペレッタ(ロシア歌劇団、軽歌劇団)

第四章 巡業するヴィルトゥオーソたち―興行主A・ストロークのアジア・ツアー
一 極東のインプレサリオ誕生
二 ストロークとは何者だったのか?
三 ストロークがプロデュースしたアジア・ツアー(一九一八~一九四一年)
四 ツアーの中心は上海から東京、大阪へ
五 戦後のストローク

第五章 外地と音楽マネジメント―原善一郎と上海人脈
一 音楽マネージャー、原善一郎
二 原と上海交響楽団
三 戦時上海の山田耕筰演奏会
四 朝比奈隆との接点
五 原とストロークの共同マネジメント
六 外地からもたらされたマネジメント戦略

コラム
十三 朝比奈隆の上海体験

あとがき
参考文献
索引
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