「辺境」の文化複合とその変容 東アジア文化圏を生きる中国朝鮮族
上製
花井みわ
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出版社:御茶の水書房 |
出版年:2021年02月 |
コード: 336p ISBN/ISSN 9784275021267 |
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満洲は、移民の地であり複数の民族の生活空間があった。満洲に夢を託して多くの朝鮮人が満洲に渡った。移住先の満洲では中国人、日本人とどう向き合いながら生きてきたか。それは、中国現代史を見る上でも重要である。地政学的に満洲は東アジアが交錯した地域である。今日、日本と中国の歴史認識をめぐる対立の多くは満洲から始まった。200万人の中国朝鮮族の歴史から学ぶ。
目次: 第1章 清朝期「辺境」と東アジア文化圏 1 古代渤海国からの「辺境」の文化変容 2 朝鮮人の「辺境」開拓 3 清朝の朝鮮人移民奨励と同化政策 4 日本の「辺境」への進出
第2章 中華民国期満洲朝鮮人社会と文化 1 1919年間島朝鮮人の「三・一三反日デモ」 2 満洲朝鮮人と日本官憲との関係 3 満洲朝鮮人の水田開拓と民族協働 4 中華民国政府の同化政策と朝鮮人の対応 5 朝鮮人の身体文化と集団性
第3章 満洲国期朝鮮人の文化活動基盤の形成 1 満洲国の農村建設と朝鮮人 2 「五族協和」の下での在満朝鮮人文化 3 日本の近代教育文化の受容 4 朝鮮人女性教育と文化 5 朝鮮人の身体文化と民族性 6 満洲国「国語」としての日本語と朝鮮人の文化
第4章 戦後社会への適応と朝鮮人の文化変容 1 国共内戦期朝鮮人の選択 2 朝鮮人の新たな移動と定住 3 延辺朝鮮族自治州の成立と朝鮮族文化の創造 4 朝鮮族が語る歴史の記憶--過去と現在の対話 5 朝鮮族の文化複合と自己完結性
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