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伝統的社会集団の歴史的変遷　中国山西省農村の「宗族」と「社」 上製 陳鳳　 出版社：御茶の水書房 出版年：2017年09月 コード： 　　286p　　 ISBN/ISSN 9784275020741   価格　6,380円   ＜　＞ 在庫の有無を表示しません。   「宗族」「会」「社」と呼ばれる伝統集団が果たした役割と現代的意義に迫る。第一部では、宗族と社の成立動機、成立根拠に注視し、宗族ならびに社の結合の類型をそれぞれ明確化することによって、中国社会における人びとの結合の本質を突き止める。第二部では、血縁と地縁をキーワードに、従来、研究が手薄な華北に位置する山西省の村の事例から、村落社会における人びとの血縁と地縁の結合関係の実態と変遷に迫る。 目次： 　序章 　　はじめに 　　第１節　研究背景 　　第２節　調査地の選定 　　第３節　本書の目的と構成 第一部　中国における結合関係の再検討 　第１章　宗族研究に関する諸問題 　　第１節　先行研究 　　第２節　宗族に関する見方の多様性と対立 　　第３節　宗族研究に関する問題の所在 　第２章　「会」・「社」研究に関する諸問題 　　第１節　先行研究 　　第２節　問題の所在 　第３章　宗族と社に関する分析枠組とその理論的根拠 　　第１節　宗族の場合 　　第２節　会・社の場合 　第４章　宗族の成立事情とその歴史的変遷 　　第１節　宗族の成立根拠と成立動機 　　第２節　成立動機からみる宗族の変化 　第５章　血縁優先と利益優先にみる宗族の差異 　　第１節　同宗の意味と改姓の目的 　　第２節　族譜編集の目的 　　第３節　宗族の成員資格の獲得 　　第４節　宗族成員間の親疎と尊卑関係 　　第５節　祖先祭祀の目的と対象 　　第６節　贍族の目的と対象 　第６章　宗族結合における南北差異の要因 　　第１節　宗族間関係ならびに宗族と族人の関係 　　第２節　宗族が所有する土地の比較 　　第３節　土地所有者と小作人の関係の比較 　終章　結語 第二部　山西省農村における宗族と社の歴史的変遷と現状 　第１章　対象地域・調査方法および調査概要 　　第１節　山西省の概況 　　第２節　調査村の概況 　　第３節　調査方法と調査概要 　第２章　血縁集団−宗族の歴史と現状 　　第１節　宗族の起源と現状 　　第２節　宗族成員間の関係と宗族機能 　　第３節　祖先祭祀からみる宗族の一体感と分節化 　　第４節　「銀銭流水帳」にみる祭祀の変遷−李氏宗族の場合 　　第５節　族譜編集の目的と契機−馬氏Ａ支派の場合 　　小結 　第３章　地縁集団−社の歴史と変遷 　　第１節　調査村の社の概要 　　第２節　社の活動と規模 　　第３節　「銀銭流水帳」からみる社の歴史と役割の変遷 　　第４節　「元宵節」からみる伝統の継承と変化 　　第５節　社首の位置づけ 　　小結 　第４章　宗族・社および村との関係 　　第１節　閻錫山と村治 　　第２節　村治による村の再編と閭の設置 　　第３節　「元宵節」からみる村と社の関係 　　第４節　新中国以降の村内部の編成と社の関係 　　第５節　村のリーダーからみる村と宗族の関係 　　小結 　第５章　宗族・地域活動における女性の地位の変遷 　　第１節　宗族からみる変遷 　　第２節　地域活動からみる変遷 　　小結 　終章　結語 あとがき 引用・参考文献 付属資料 索引

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