人間・孔子が生きている 青年は「礼」のみを携え 乱世に飛び込んだ
「われはいかなる者でも教える」
儒教の祖・孔子を描く最高傑作!
春秋時代、魯に生を享けた孔丘は、家族の情愛に恵まれずに育つが、詩と礼を愛する青年となる。三十で官途を辞し、首都・曲阜に建てた教場には次々と若者達が入門してきた。有力貴族が主君を脅かす魯にあって古の学問への探究心やみがたく、四十を迎えんとする孔丘は、先進国・周に留学する。稀代の教育者の生涯を描く大河小説。
目次: 盛り土 喪中の光明 陽虎 礼と法 郯君の来朝 詩と書 儒冠と儒服 水と舟 上卿の憂愁 卞の剣士 王子朝の乱 季孫氏の驕り 琴の音 魯国の苦難 成周へ 周都の老子 留学の日々 老子の教え それぞれの帰国
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