異常心理学からみた中国古典詩 露伴、中島敦、井上靖から晩唐の詩人まで
塚本嘉壽
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出版社:文藝春秋企画出版部 |
出版年:2018年11月 |
コード: 352p ISBN/ISSN 9784160089426 |
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本書は中国古典に関連の深い三人の作家、幸田露伴、中島敦、井上靖と三人の中晩唐の詩人、李賀、李商隠、温庭筠の生涯や作品を、著者の専門とする異常心理学、性格類型学の視点から論じたもの。 中心気質の露伴、失調気質の中島敦、李賀、循環(躁うつ)気質の井上靖。かれらの作品群が、いかに自己の気質に支配・影響されたか、または、いかにそれから逃れたかを分析。李賀を敬慕した李商隠が李賀の魅力ある作品群に巻き込まれまいとして、定型詩をつくったのではないかと推論。 これまでにない作品理解の視座を提示している。
担当編集者より 人は遺伝子の乗り物(ビークル)と喝破したのはR・ドーキンス。文学は気性、異常心理の副産物ともいえると著者。小説家も詩人も、そして我われも…。古今東西、人は自分の内なる声≒尋常、ときに異常な心理に支配されているんですね。読んで納得の一冊です。
目次 第一章 幸田露伴 日本人にとっての平仄 第二章 中島敦 日本人にとっての押韻 第三章 井上靖 畳語(擬態語)について 第四章 李賀と李商隠 第五章 李商隠と温庭筠 その一 第六章 李商隠と温庭筠 その二 あとがき
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