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香港政治危機 圧力と抵抗の2010年代
倉田徹
出版社:東京大学出版会
出版年:2021年09月
コード:   458p   ISBN/ISSN 9784130331104
 
価格 3,520円
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自由都市・香港はなぜこのような事態に陥ったのか――。一国二制度で高度な自治権を有していた香港が、2020年の7月に「国家安全維持法」の施行によって大きく変質した。この状況を、香港政治研究の第一人者である著者が、あらゆる角度から分析し、香港危機の深層に迫る。香港情勢分析の最新成果。


目次:
序 章 香港政治危機はなぜ起きたか

第一章 中央政府の対香港政策――鄧小平の香港から、習近平の香港へ
 はじめに
 1 鄧小平の香港――「資本主義の香港」
 2 江沢民の香港――「相互不干渉の香港」
 3 胡錦濤の香港――「和諧社会の香港」
 4 習近平の香港――「国家の安全の香港」
 おわりに 

第二章 香港市民の政治的覚醒――経済都市の変貌
 はじめに
 1 政治的無関心論の再検討
 2 政治的覚醒の背景
 3 雨傘運動とその限界
 4 雨傘運動後の若者の運動と思想
 おわりに

第三章 「中港矛盾」の出現と激化――経済融合の効果と限界
 はじめに
 1 「中港融合」とその副作用
 2 香港人意識の強化
 3 価値観の相違
 おわりに

第四章 民主化問題の展開――制度設計の意図と誤算
 はじめに
 1 香港民主化問題の特徴
 2 「基本法」の枠組み――北京の意図
 3 返還後の制度変更――誤算と対策
 おわりに 

第五章 自由への脅威――多元的市民社会と一党支配の相克
 はじめに
 1 自由な社会とその起源
 2 中国共産党政権と香港市民社会
 3 抵抗と弾圧
 おわりに

第六章 加速する香港問題の「新冷戦化」――巻き込み、巻き込まれる国際社会と香港
 はじめに
 1 香港「一国二制度」の外部環境
 2 急激な外部環境の変化
 3 「新冷戦」下の香港危機
 おわりに

終 章 「国安法」後の香港
 1 「国安法」の衝撃
 2 「中国式」選挙制度の導入
 3 「国安法」後の香港の未来像
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