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詳細情報
中国、科学技術覇権への野望 宇宙・原発・ファーウェイ /中公新書ラクレ
倉澤治雄
出版社:中央公論新社
出版年:2020年06月
コード:   256p   ISBN/ISSN 9784121506917
 
価格 946円
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近年イノベーション分野で驚異的な発展を遂げた中国。米中の対立は科学技術戦争へと戦線をエスカレートさせ、世界を揺るがす最大の課題の一つとなっている。本書では「ファーウェイ問題」を中心に、宇宙開発、原子力開発、デジタル技術、大学を含めた高等教育の最新動向などから、「米中新冷戦」の構造を読み解き、対立のはざまで日本は何をすべきか問題提起する。著者がファーウェイを取材した際の貴重な写真・証言も多数収録。

〈目次〉
はじめに
第1章 米中の「月」争奪戦が始まった 宇宙覇権を目指して
中国の月探査機「嫦娥4号」、月の裏側に初の軟着陸
着々と進む「月」での「領土」獲得
米国は再び「月」を目指す――「アルテミス計画」がスタート
存亡の危機に立たされる栄光のNASA
巨大ロケット開発の行方
カギを握る「長征5号」と「長征9号」の開発
米国「ニュースペース」が拓く宇宙ビジネス
国策としての宇宙開発戦略
「宇宙」が新たな戦略領域に
宇宙覇権を左右する「量子通信」の世界

第2章 新シルクロード 「一帯一路」構想と原発輸出
「原発覇権」に猛進する中国
「一帯一路」の切り札となる戦略的原子炉「華龍1号」
米国製「AP1000」をめぐる攻防
原発市場「戦国時代」を制するのは誰か――EPRをめぐって
次世代原子炉をめぐる米中の攻防
超小型原子炉SMRで巻き返しを図る米国の戦略
「猛進」か「迷走」か、陰りを見せる新規建設

第3章 「ファーウェイ」はなぜ米国の標的となったのか?
超大国が一企業に襲いかかるとき
米中「新冷戦」――象徴としてのファーウェイ
ファーウェイを育んだ深圳という街
巨大通信機器メーカーの実相
ファーウェイ、躍進の軌跡
早かった事業戦略の転換
米国進出の野望と軋轢
レッドラインを踏んだZTE
孟晩舟CFO逮捕の衝撃
ファーウェイの特異な企業統治手法
「民主化」を標榜するガバナンス
創業者任正非という伝統
訪ねてみたファーウェイ――知られざる姿と強烈な技術志向
膨大なR&D投資と技術力
5G技術で圧倒的な技術優位を確立

第4章 理想社会と管理社会のはざまで――中国のデジタル技術最新事情
激変するデジタル社会と中国
イノベーション・シフトする中国の産業政策
デジタル技術で変容する中国社会
「社会革命」の真っ只中に置かれた中国社会
イノベーションをもたらすキーテクノロジー
安全な理想社会か、デジタル・ディストピアか
感染者を追跡せよ――新型コロナウイルスとの闘い
究極の監視社会か――新疆ウイグル自治区で起きていること
米中対立の火種となる人権問題

第5章 米国対中国、科学技術力「頂上対決」の勝者は?
米国の覇権を脅かす中国の科学技術力
中国の科学技術力を支える豊富な資金と人材
主要雑誌の論文数で米中逆転の現実
産業に直結する工学分野で米国を圧倒
大学ランキングで中国がアジアの覇者に
最先端技術力ランキングでも米国を急追
知財で見る中国の躍進と日本の凋落
中国でユニコーン企業が続々と出現
基礎研究で圧倒的優位に立つ米国の底力

第6章 軍事と民生――「デュアルユース」のジレンマと輸出規制
民間利用から軍事利用へ――科学技術「デュアルユース」の新展開
軍事技術の流出と輸出規制
「国防権限法」による中国ハイテク企業の排除は成功するのか?
諜報活動に法的根拠を与える「中国国家情報法」
危機に直面するグローバル・サプライチェーン
デカップリングはどこまで進むのか
崩壊するファーウェイ包囲網
加速する中国の5G戦略
ファーウェイのサイバーセキュリティ―
英国人サフォークの警告
英国政府とファーウェイの攻防
土壇場で米英諜報機関が大バトル
巨人は撃たれたか?
「頂上決戦」は次のステージへ

終章 きらりと輝く「科学技術立国日本」をめざして
「強国主義」と「Me First」
ファーウェイ問題がもたらす日本への影響
中国は科学技術で世界の覇者になれるか
科学技術をめぐる米中「新冷戦」は何をもたらすのか?
「科学技術立国日本」を目指して
基礎研究の強化こそが日本の未来を支える
際立つ日本の独創性と目白押しのノーベル賞候補

あとがき

●著者略歴
倉澤治雄(くらさわ・はるお)
1952年千葉県生まれ。科学ジャーナリスト。東京大学教養学部基礎科学科卒業。フランス国立ボルドー大学第三課程博士号取得(物理化学専攻)。日本テレビ入社後、北京支局長、経済部長、政治部長、メディア戦略局次長、報道局解説主幹などを歴任。2012年科学技術振興機構・中国総合研究センター・フェロー、2017年科学ジャーナリストとして独立。著作に「原発爆発」(高文研)、『原発ゴミはどこへ行く?』(リベルタ出版)などがある。(本書刊行時に掲載されていた情報です)
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