中国農村の現在 「14億分の10億」のリアル
/中公新書
田原史起
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出版社:中央公論新社 |
出版年:2024年02月 |
コード: 304p ISBN/ISSN 9784121027917 |
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経済発展めざましい中国。 だが、取り残された農村部では不満が蓄積しているのではないか? 出稼ぎする「農民工」は虐げられ、「留守児童」は劣悪な環境に置かれているのでは? 1990年代末から中国各地の農村でフィールドワークを重ねてきた著者が実態に迫る。家族の発展を何より重視する精神、末端幹部たちの奮闘、裏金が飛び交う農村選挙、習近平政権が進める都市化の本当の意味――現場で農民と酒を酌み交わして初めて見えてくる実像。
目次:
序 章 中国農村の軌跡
1 紀元前から改革開放まで
2 農村の制度配置
第1章 市民との格差は問題か?
1 家族主義の精神
2 家族経済戦略
3 「公平さ」のダブル・スタンダード
第2章 農村はなぜ崩壊しないのか?――村落生活の仕組み
1 血縁から地縁へ
2 村に移植された地縁組織
3 基層幹部――国家と農村の繋ぎ目
4 農村ビジネス――みんなのための商売
第3章 なぜ村だけに競走選挙があるのか?――農村をめぐる政治
1 農村に接ぎ木された「民主」
2 政治家か官僚か
3 村だけに選挙がある「本当の」理由
第4章 中国農村調査はなぜ失敗するのか?――「官場」の論理
1 習近平以前の失敗
2 習近平以後の失敗
3 「オレ流」中国農村調査
第5章 農村は消滅するのか?――都市化政策と農村の変化
1 農民にとっての都市化
2 県域――小さな都会か? 大きな田舎か?
終 章 中国農村の未来
あとがき
参考文献
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