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身体感覚で『論語』を読みなおす。 古代中国の文字から /新潮文庫
安田登
出版社:新潮社
出版年:2018年07月
コード:   336p   ISBN/ISSN 9784101214917
 
価格 605円
  <東京店在庫有り>
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孔子が生を受けた紀元前6世紀、言葉は古代文字で書かれていた。後世に編纂された『論語』との異同を多く含む当時の文字で読むと、何が見えるのか。能楽師の著者が、膨大な文字史料と、自身の稽古で得た身体感覚を手がかりに孔子に向き合ったとき、現れたのは「心(自由意思)」という新しい概念で、「命(運命/宿命)」に挑む人間の姿だった。これが、世界初のこころのマニュアル=論語の真の世界。

目次:
はじめに
序章 からだで読む『論語』
 ・「学而」篇、冒頭の意味
 ・身体文字に注目する
第1章 論語世界との新たな出会い
 ・孔子時代の文字で『論語』を読む
 ・「不惑」は孔子の言葉ではない?
 ・不惑とは限定しないこと
 ・初心忘るべからず
 ・『論語』の「心」とは
 ・漢字の生まれた日
 ・漢字はたくさんあったのに「心」がない
 ・「心」の生まれた日
 ・日陰の存在
 ・心のない人?
 ・心は三〇〇〇年前にできた
 ・漢字「心」の誕生も三〇〇〇年前
第2章 「命」の世界
 ・「心」の世界
 ・心が生み出した副産物
 ・空洞の人、孔子
 ・「命」ワールド
 ・「命」を受け入れる
 ・冷厳なる「命」
 ・「命」を発するのは上帝と王
 ・儀礼身体としての跪坐
 ・「命」は変えることができる
第3章 孔子学団に入門する――「学」とは何か
 ・本質を学ぶ
 ・秘儀の行法としての「学」
 ・「前・学」の段階の行法
 ・行動は敏に
 ・「孝」は最高道徳の基礎
 ・「弟」とは従順なる徳
 ・「謹」は慎重な言葉
 ・「信」がなければ疑いもない
 ・「信」とは人に宿った神の言葉
 ・「愛」とは常に気にかけること
 ・「仁」とは人を愛すること
 ・その師に魅力があるか?
第四章 「詩」――叙情世界に本質は宿る
 ・詩を学んだか――孔子からの問い
 ・賢者の学び
 ・詩の効用
 ・百科事典としての詩と文字の修得
 ・外交能力としての詩
 ・共通語としての詩
 ・呪術的言語としての詩
 ・儀礼を行なうための詩
 ・本質力としての詩
 ・君子は枝葉末節にこだわらない
 ・切磋琢磨の意味
 ・一を聞いて二を知る
第5章 「礼」――魔術とマニュアル
 ・苦しい「心」に何が役に立つのか
 ・転ばぬ先の杖よりも、転んだ後のばんそうこう
 ・「礼」――二つの心的態度の間にあるもの
 ・「恭」と「労」
 ・「恭」――自ら立つ
 ・「慎」と「シ」――威厳をもつ
 ・「勇」と「乱」――変わらない心をもつ
 ・「直」と「紋」――本当の正直
 ・礼とは鬼神と交信するための儀礼だった
 ・魔術としての礼
 ・自他を変容させる通過儀礼
 ・「曲礼」の発生以前
 ・現代にも役に立つ「曲礼」
 ・まずはやってみる
 ・「うまくいかない人」から「うまくいく人」への変換
 ・「如」=うまくいく人になるためのキーワード
 ・如とは「実在」である
 ・如とは一体となること
 ・殷代の上帝祭祀
 ・「将」――人間の生贄
 ・一体化の秘儀
 ・主語のない人
 ・ものまねのカ
 ・感動力
 ・人の本性としてのマネの力
第6章 「心」――このまったく新しい世界
 ・心の欲するところ
 ・荒波の中で天命を知る
 ・天の誕生と神々の黄昏
 ・孔子にとっての天
 ・自分を裁くのは天のみ
 ・心を使うためには飽食しない
 ・心は心臓ではなかった?
 ・はらわたが動く
 ・バクチのすすめ
 ・その心、三月違わず
 ・集中は一瞬
 ・「仁」だからこそ一瞬で手に入る
 ・愚のごとき内心にうごめく行動力
 ・心を尽くす
 ・「思」の習慣
 ・念じるカ
 ・行い尽くす
 ・音楽と心
 ・「欲」というのはセクシャルな語
 ・正しく欲する心
 ・欲望を肯定する孔子
 ・天の死と人の心の発生
 ・心からの働き
おわりに
文庫版あとがき
参考文献一覧
解説(内田樹)
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