キッシンジャー回想録 中国(下)
/岩波現代文庫 社会324
ヘンリー・A・キッシンジャー/塚越敏彦,松下文男,横山司,岩瀬彰,中川潔 訳
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出版社:岩波書店 |
出版年:2021年01月 |
コード: 400p ISBN/ISSN 9784006033248 |
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中国を理解するとは、どのようなことなのか
1972年、米中和解の衝撃によって世界は変わった――その立役者であるキッシンジャー。中国を誰よりも知り尽くした彼が、毛沢東から周恩来、鄧小平など中国首脳らとの長年の外交交渉経験をもとに、アヘン戦争以降の歴史から文化まで、中国の全てを論じ切った決定的「中国論」。
目次: 第10章 擬似同盟関係――毛沢東との会話 「横線」――ソ連封じ込めに対する中国の対応/ウォーターゲート事件の衝撃 第11章 毛沢東時代の終焉 後継問題の危機/周恩来の失墜/毛との最後の会談――ツバメと嵐の来襲 第12章 不死身の鄧小平 鄧小平の最初の復権/指導者たちの死――華国鋒/鄧小平の昇進――「改革開放」 第13章 「虎の尾を踏む」――第三次ベトナム戦争 ベトナム――超大国とのせめぎ合い/鄧小平の外交政策――米国との対話、そして正常化/鄧小平の歴訪/鄧小平の訪米と同盟の新たな定義/第三次ベトナム戦争 第14章 レーガンの登場と正常な関係の到来 台湾への武器売却と第三のコミュニケ/中国と超大国――新たな均衡/鄧小平の改革プログラム 第15章 天安門 米国のジレンマ/方励之をめぐる論争/一二文字と二四文字の遺訓 第16章 どのような改革か――鄧小平の南方視察 第17章 新たな和解へのジェットコースター――江沢民時代 ソ連の崩壊と中国/クリントン政権と中国政策/三回目の台湾海峡危機/中国の興隆と江沢民の考え 第18章 新世紀 見方の相違/戦略的なチャンスをどう定めるか/国家の前途に関する議論――勝利至上主義者の視点/戴秉国――平和的発展の再確認
終章 歴史は繰り返すか――クロウの覚書 太平洋共同体に向けて
解説 米中関係を構築し続ける男――「密使」から「守護者」への軌跡(松尾文夫) 訳者あとがき(塚越敏彦) 原注 索引
■著者紹介: ヘンリー・A・キッシンジャー(HenryA.Kissinger) 1923年ドイツ生まれ。ハーバード大学教授を経て米政権入りし、1973年から77年まで第56代国務長官を務める。1973年にノーベル平和賞を受賞。著書に『キッシンジャー秘録』全5巻(斎藤彌三郎ほか訳、小学館、1979-80年)、『外交』上・下(岡崎久彦監訳、日本経済新聞社、1996年)など多数。
訳:塚越敏彦 1947年生まれ。共同通信社上海支局長、北京支局長、編集局次長を経て社団アジア地区総代表、KK国際情報センター長。共訳書に『東と西』(クリス・パッテン著、共同通信社、1998年)、『台湾の四十年――国家経済建設のグランドデザイン』上・下(高希均・李誠編、連合出版、1993年)、編著に『最新中日外来語辞典』(日中通信社、1999年)。 訳:松下文男 1947年生まれ。共同通信社ニューデリー支局長、ワシントン支局員、ロンドン支局員、国際局、システム局を経てKK共同ジャパン・ビジネス・センター編集長。共訳書に『チリ33人――生存と救出、知られざる記録』(ジョナサン・フランクリン著、共同通信社、2011年)。 訳:横山司 1949年生まれ。共同通信社ナイロビ支局長、ロンドン支局員、香港支局長、外信部長、編集委員を経て退社後、翻訳家。共訳書に『チリ33人』。 訳:岩瀬彰 1955年生まれ。共同通信社本社経済部、香港支局、KK共同情報編集部長、中国総局次長、編集局ニュースセンター副センター長、熊本支局長を経て社団アジア室編集長。著書に『「月給百円」サラリーマン――戦前日本の「平和」な生活』(講談社現代新書、2006年)、共訳書に『東と西』。 訳:中川潔 1957年生まれ。共同通信社上海支局長、中国総局長、外信部長を経て社団アジア室長。
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