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新版 一陽来復 中国古典に四季を味わう /岩波現代文庫
井波律子
出版社:岩波書店
出版年:2023年10月
コード:   272p   ISBN/ISSN 9784006023539
 
価格 1,243円
  <東京店在庫有り>
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巡りゆく季節を彩る花木や風物に、中国古典詩文の鮮やかな情景を重ねて、心伸びやかに生きようとする日常を綴った珠玉の随筆集。

「一陽来復」とはもともと、陰暦十一月の冬至、一年で夜が最も長い日に陰が極まって陽が戻ってくることをいう。巡りゆく季節を彩る花木や懐かしい風物に、中国の古典詩・随筆・歳時記に描かれた印象深い情景を重ね合わせ、明るい世界の到来を願いつつ心伸びやかに生きる日常を綴った滋味あふれる随筆集。(解説=井波陵一)

2013年3月に刊行された著書に、岩波現代文庫への収録にあたり、2014年11月から2020年3月にかけて『京都新聞』に連載された「天眼」のエッセイ(著者執筆部分)を、「第三部 京都・大文字の麓から」として加えた。また、第一部にも「梅の花 美を独り占め」(2013年2月)、「眠る美女のような花」(2013年3月)の二篇を増補した。


目次:
 まえがき
 二十四節気表

第一部 四季おりおり――詩のある日々

 一月
 正月の習慣と「文化の型」
 五日ごとの花だより
 お屠蘇に感じる春風

 二月
 不景気の時代に願う「一陰一陽」
 鎮魂の日と恋の祭典
 早春の雨に潤う生命力
 梅の花 美を独り占め

 三月
 雛祭りに禊の神秘
 桃のよう 健やかな少女
 桃の花 咲き乱れる三月
 眠る美女のような花

 四月
 清明節 幽明境を越えて交感
 再生の春のために
 降誕会とやすらい祭

 五月
 「生の達人」蘇東坡をめぐって
 端午の節句の伝説と記憶
 立夏 船遊びの伝統

 六月
 邪気払う氷の涼感
 洞庭湖 詩人の魂を揺さぶりつづけて
 紫陽花と名づけられた花

 七月
 七夕伝説と祇園祭
 虫干しの遠い記憶
 夏の終わりの百日紅

 八月
 立秋 陽の季節から陰の季節へ
 夢がもたらす異界体験
 水辺の涼気を求めて

 九月
 人生の秋 なお熱気あり
 人生の労苦を秋に映して
 秋の読書は気の向くまま

 十月
 菊茶で風雅なひととき
 詩情に勝る食欲の秋
 紅葉に人生重ねる

 十一月
 花より紅い「霜葉」
 寒風退ける「陽春」の心
 冬ごもりはミカンと

 十二月
 初恋思う長い夜
 一日一輪 梅花咲かせて春を待つ
 楽しい新年迎えるため

第二部 今のこと、昔のこと――身辺の記

 一月
 酒は量無し
 地図の話
 後生畏る可し
 時計をめぐって

 二月
 気分転換
 春の予感
 贈り物
 血槍富士
 コレクター

 三月
 入学試験
 連鎖反応
 器械のこと
 料理の話

 四月
 出発の春
 声について
 睡眠について
 ベランダの宇宙

 五月
 端午の節句
 京都の山
 眼鏡のこと
 花嫁によせて
 追憶の町歩き

 六月
 美のかたち
 名前について
 デパートの屋上
 一枚の写真

 〔単行本版〕あとがき

第三部

 京都・大文字の麓から
 天涼好箇の秋
 初春の祝祭
 あらまほしき理想像
 食の楽しみ
 疾走から成熟へ
 花木と人の世
 変身のプロセス
 無用の用
 異界幻想
 ボブ・ディラン
 めぐる季節のなかで
 花の仙人
 土地の記憶
 時の流れ
 タフな詩人たち
 替天行道の夢
 休養について
 記録の重要性
 水をめぐって
 歳月を糧として
 お正月と鍾馗
 身近な人との別れ
 自分のリズム
 暑さしのぎ
 気の持ちよう
 努力して今夕を尽くさん
 自由な生きかたと現代

 解説 自由に生きる(井波陵一)
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