中国戦線従軍記 歴史家の体験した戦場
/岩波現代文庫
藤原彰
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出版社:岩波書店 |
出版年:2019年07月 |
コード: 288p ISBN/ISSN 9784006004071 |
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弱冠19歳で陸軍少尉に任官し、敗戦までの4年間、小隊長、中隊長として最前線で指揮をとった著者は、戦後、その経験をベースに戦争史研究を切り拓き、牽引した。著者がその人生を閉じる直前にまとめた本書は、歴史家の透徹した目を通して日本軍のありさまと兵士・将官たちの日常を描き出した「従軍記」であるとともに、優れた兵士論・戦場論にもなっている。(解説=吉田裕)
目次: はじめに 序節 士官学校へ入るまで Ⅰ 華北警備の小・中隊長 陸士を出て中国へ 景和鎮の駐屯地 討伐戦と民衆 チフスで死にかかる 劉窩分屯隊長 冀東へ移駐 聯隊旗手の日々 中隊長となる 中隊の軍紀風紀 関東軍へ移る 一号作戦参加命令
Ⅱ 大陸打通作戦黄河を渡る 郾城の戦闘 長台関の悲劇 湘桂作戦はじまる 中隊の単独行動 茶陵西側高地の夜襲 陣地の攻防 黎明攻撃と負傷 野戦病院にて 関舗西側高地の攻撃 茶陵の滞陣 次期作戦の準備
Ⅲ 遂贛作戦遂贛作戦の開始 遂川挺進隊 飛行場から県城へ 贛州から新城へ
Ⅳ 中国戦線から本土決戦師団へ 歩兵学校への転勤命令 決戦師団の大隊長 敗戦を迎える
終節 歴史家をめざす 【付録】 ある現代史家の回想 一 史学科の学生として 二 現代史に取組む 三 『昭和史』のころ 四 軍事史を専門に 五 一橋大学へ 六 現代史を組織する 七 『天皇制と軍隊』について 解説 吉田裕
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