墓標なき草原(上) 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録
/岩波現代文庫
楊海英
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出版社:岩波書店 |
出版年:2018年10月 |
コード: 384p ISBN/ISSN 9784006003944 |
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戦慄の悲劇を招いた内モンゴルの文革。その要員と拡大化の過程を、体験者の証言から克明にたどる。 他に先がけて文革の火蓋が切られた内モンゴルでは、かつて日本時代に教育を受けた者たちが「内モンゴル人民革命党」一派として粛清され、階級闘争論によって漢族による草原の開墾とモンゴル族の迫害が正当化され、略奪と殺害がエスカレートしていく。悲劇の実態を、体験者の証言を軸に克明にたどる。第14回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化。(全2冊)
目次: 人物紹介・重要歴史事項・地図 はじめに――内モンゴルの文化大革命に至る道 序章 「社会主義中国は、貧しい人々の味方」――中国共産党を信じた牧畜民バイワル 第Ⅰ部 「日本刀をぶら下げた連中」 第1章 日本から学んだモンゴル人の共産主義思想―― 一高生トブシン、毛澤東の百花斉放に散る 第2章 「亡国の輩になりたくなかった」――満洲建国大学のトグスの夢 第3章 「モンゴル族は中国の奴隷にすぎない」――「内モンゴルのシンドラー」、ジュテークチ 第Ⅱ部 ジュニアたちの造反 第4章 「動物園」の烽火――師範学院のモンゴル人造反派ハラフー 第5章 陰謀の集大成としての文化大革命――師範大学名誉教授リンセの経験 第6章 漢人農民が完成させた「光栄な殺戮」――草原の造反派フレルバートル
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