学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か
/岩波新書(新赤版)1925
芦名定道、宇野重規、岡田正則、小沢隆一、加藤陽子、松宮孝明
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出版社:岩波書店 |
出版年:2022年04月 |
コード: 224p ISBN/ISSN 9784004319252 |
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2020年10月1日、時の首相・菅義偉は、日本学術会議から新会員として推薦を受けた105名のうち6名の任命を拒否した。この民主主義や法から学問のあり方にまで禍根を残した事件から一年半。しかし、いまだ問題は終わっていない。日本社会の矛盾に直面した当事者6名が、その背景と本質を問う。
目次: はじめに(岩波新書編集部)
1 学術会議会員任命拒否問題の歴史的な意味(岡田正則) 1 日本学術会議の設置と任命拒否に至る経緯 2 任命拒否の違憲性と違法性 3 首相による任命拒否理由の説明 4 問題の背景 5 問題の深層 6 情報公開と自己情報開示の請求 7 展望
2 現代日本と軍事研究――日本学術会議で何が議論されたのか(加藤陽子) 1 はじめに 2 天皇機関説事件の争点 3 決裁文書と止めた政治主体 4 二〇一七年声明と戦争・軍事を目的とする研究に反対する過去二回の声明 5 安全保障と学術に関する検討委員会での討議 6 学術会議は何を代表するのか 7 「自衛」概念を定義することの困難性と議論の帰結 8 学術会議の在り方をめぐって 9 科学・技術を育む政治文化を目指して
3 反憲法政治の転換を(小沢隆一)
4 日本学術会議会員任命拒否事件の現段階(松宮孝明)
5 ポスト真実の政治状況と人文知(芦名定道) 1 はじめに 2 「ポスト真実」を掘り下げる 3 知恵思想から人文知へ 4 再度、日本学術会議問題へ 5 むすび――大学、ジャーナリズム、そして人文知
6 政治と学問、そして民主主義をめぐる対話(宇野重規) 1 「反政府的」であるとは、どういうことか 2 「学問の起死回生」に向けて
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