陳澄波を探して 消された台湾画家の謎
柯宗明/栖来ひかり 訳
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出版社:岩波書店 |
出版年:2024年02月 |
コード: 348p ISBN/ISSN 9784000616256 |
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近代台湾画家の苦難の生涯をたどる歴史小説
1984年、台北。駆け出しの画家、阿政のもとに奇妙な依頼が持ち込まれた。古い絵画の修復だが、作者は明かせないという。阿政が恋人の新聞記者、方燕と調査に乗り出すと、長い間歴史から抹消されていた画家・陳澄波の存在が浮かびあがり……。 日本統治時代の台湾に生まれ、二・二八事件で幕を閉じた苦闘の生涯を描く歴史小説。 (原題:陳澄波密碼)
・日本統治時代生まれの台湾人作家として葛藤し、近代美術を切り開くために奮闘した、陳澄波。今では誰もが知る、近代台湾を代表する画家だが、なぜ90年代までの一時期、その記憶が禁忌とされたのか。推理仕立てで陳澄波の苦難の生涯を追いかけ、台湾の歴史、文化史をたどる力作。2018年第3回台湾歴史小説賞大賞受賞。 ・林玉山、袁枢真、劉新緑、楊三郎、李石樵といった実在の作家が登場し、日本留学時代、上海時代、台湾帰国後の陳澄波について語るという構成で、台湾美術史案内としても秀逸な作品。 ・日本統治時代の始まりから戦後の光復まで、日本と台湾、中国の間で生きざるを得なかった台湾知識人が直面した困難やアイデンティティの葛藤、そのなかで描いた理想や夢を活写し、植民地支配のもとで生きる苦い経験と、白色テロの恐怖を克明に描く。
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