ソグド商人の歴史
上製
エチエンヌ・ドゥ・ラ・ヴェシエール/影山悦子 訳
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出版社:岩波書店 |
出版年:2019年02月 |
コード: 480p ISBN/ISSN 9784000237376 |
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中央アジアを中心に活動を展開していたソグド商人。紀元前1世紀頃に始まった「シルクロード交易」の歴史的実態とは? 中国・インド方面での交易、ソグディアナ本土での市場拡大、東西ステップ地域・イスラーム圏内における活動を、最終段階の紀元後10世紀まで、史料を元に綿密にたどる。世界的研究者による基本書。
目次: 序 地図 図版
Ⅰ 古代のネットワーク(起源から三五〇年まで) 導入 第1章 ソグド人ネットワークの起源――年代幅を狭める試み 1 古代ソグディアナ――商業を基盤とした経済か? 2 漢文史料が記すソグド人の地域内交易 3 ソグディアナをそれて?――紀元後初めの交易ルート 第2章 「古代書簡」をめぐって 1 「古代書簡」とソグド人ネットワーク 2 現地への移住 3 中国周縁部のソグド人ネットワーク 4 中国の共同体 第3章 インドとの交易 1 ソグド商人、クシャーン商人 2 北西インドへの定住 3 二次的な支線?
Ⅱ 商業帝国(三五〇~七五〇年) 導入 第4章 ソグディアナ、中心的市場 1 大規模な侵略 2 五世紀のソグディアナの復興 3 フンからエフタルまで、繁栄をもたらした政治勢力 4 移住地の拡大 第5章 中国において 1 漢文史料中のソグド商人 2 タリム盆地と甘粛 3 中国内地におけるソグド人交易の広がり 4 共同体の構造 5 中国のソグド人共同体の変化 第6章 構造 1 社会的構造 2 法律と政治の構造 3 ソグド人の交易の経済的側面 4 ソグド人とそのライバル 5 空間を制する
Ⅲ 交易と外交(五五〇~七五〇年) 導入 第7章 テュルク・ソグド人社会 1 テュルク・ソグド人社会の誕生 2 オルドスの馬 3 安禄山からウイグルへ 第8章 使節と商人――西方への道 1 ソグド人と突厥とササン朝の市場 2 ビザンティウムに近づく 3 ハザール帝国における交易 4 ホラズム人とソグド人
Ⅳ ネットワークの分断(七〇〇~一〇〇〇年) 導入 第9章 イスラーム世界のソグド人 1 八世紀の混乱 2 イスラーム圏における中央アジア商人 3 転換期となる九世紀 第10章 断絶と同化 1 ソグド人の西方への交易の終わり 2 トランスオクシアナにおける商業経済 3 ヒンターラントであるトルキスタン 4 同化の問題
結論
訳者あとがき 参考文献 注 索引
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