大覚寺は創建より千年を数える古寺であり、北京西山の景勝地にある。遼代に清水院として創建され、金・明・清の各王朝において皇家の勅令によって寺廟が建造され、北京地域における早期寺院庭園の一つに数えらる。1979年には市級文物保護単位に、2006年には全国重点文物保護単位に指定されている。1991年に行われた修繕で、これまで知られてこなかった契約文書が発見された。北京に数多くある寺院や廟において、こうした契約文書が見つかったのは西部郊外にある万寿寺と大覚寺のみである。発見された契約文書は全部で128部、清康熙七年(1668)から民国三年(1924)の期間のもので、内容は様々な分野におよび、大覚寺の歴史を知る上で得難い史料である。長年北京の歴史と文物の研究に携わってきた研究者の、この契約文書に対する関心は高く、元首都博物館館長・趙其昌や文物史家・劉之光が閲覧し、高く評価している。契約文書を通じて、清代の北京における仏教関連の経済的な流れを知る事ができ、また契丹族、女真族、漢族、満族など多民族が仏教の発展とともに、どのように交流し、融合していったのかを反映する重要な一次史料である。
目录: 上编 大觉寺藏清代和民国时期契约文书书影及录文 一、清康熙、雍正、乾隆时期大觉寺契约文书 二、清嘉庆、道光、咸丰时期大觉寺契约文书 三、清同治、光绪时期大觉寺契约文书 四、民国时期大觉寺契约文书 五、咱不能确定具体年代的契约文书
下编 大觉寺藏清代和民国时期契约文书研究 一、大觉寺和大觉寺藏清代和民国时期契约文书 二、大觉寺寺田的来源、分布及经营 三、契约文书记载的清代大觉寺建筑及周边地名 四、清代大觉寺住持和契约文书中记载的僧人 五、从寺藏契约文书看清代大觉寺的兴衰
附录 中国古代契约中的中保人制度探析——从大觉寺契约文书说起 近代北京佛教的寺院经济 契约文书索引 参考书目及论文 俗写字、同音字借用字与正字对照表 后记
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