【江南地方の代表都市、蘇州の解説書】 【SAMPLE】 *クリックすると別ウィンドウで拡大表示します。
太湖と長江に囲まれ、蘇南平原に位置する、良好な環境条件に恵まれた地理上の強みが蘇州に無限の可能性をもたらし、有史以前、馬家浜文化、崧澤文化、良渚文化が途切れることなく続いてきた。春秋時代に呉王闔閭(こうりょ、?-前496)が城市を建設してから2500年間、蘇州はずっと時代の潮流を先取りし続け、巷には「上に天堂有り、下に蘇州有り。」という謳い文句さえあった。今日にいたっても、昆山や常熟などの周辺県市が長期に渡って「中国百強県」に選ばれるなど、中国経済の新たな重要拠点にもなっている。ほかにも、庭園、昆曲、書画、飲食、家具、刺繍などなど、明清時代の江南文化が北方の宮廷文化に影響を与えたり、上海の文化的起源であったりと、その価値は尽きない。本書では、読者をそのような蘇州という「一江一湖一平原」へといざない、ふたつとない江南の魅力を伝える。
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