本書は中国の伝統的な「吉祥」図案（デザイン）を集めて紹介する。収録される図案は全部で100種。明清時期の伝統的な吉祥図案の配色を参照し、あらたに色彩を施し、それぞれの図案に歴史典故、神話伝説、民間信仰や風俗、故事や寓意などの注釈を加える。全編カラー。
著者のひとり、李宏震氏は中国の伝統文化の復興に従事する文化人。伝統的な木版画や水印版画の収集や研究、修復に造詣が深く、それらをモチーフにした現代的なデザインを行うことを通じ、伝統的な図案にスポットを当てている。共著者の徐潔佳氏も文化研究者として非物質文化遺産（無形文化遺産）の収集、研究、再興に従事している。
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