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東洋文化研究会三十周年記念論集 もう一度アジアを見直そう日本人 アジア雑記帳・文化と歴史
上製
東洋文化研究会(じゃすみん倶楽部) 編
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出版社:東文研編集委員会 |
出版年:2020年11月 |
コード: 406p ISBN/ISSN |
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東洋文化研究会(じゃすみん倶楽部)は1988年3月に発足し、場所を替えながら、ほぼ毎月一回、講師を招いて講演会や体験者の話を聞く会を実施している。講演内容は、アジア全般を広く視野に入れた歴史や文化、社会の現状など、多岐に渡り、講演内容を掲載した「東洋文化研究会じゃすみん倶楽部会報」を1993年7月より2001年3月まで発行し、その後、各会員への情報提供はメールに切り替え、講演内容のみならず、関連するシンポジウムや学会、各媒体のコンテンツ情報などを発信している。
本書は、十周年記念『中国の暮らしと文化を知るための40章』(明石書房、2005年)、二十周年記念の『北京探訪』(愛育社、2009年)に継ぐ三十周年記念出版であり、会も今年33年目を迎えている。本書は、「東洋文化」という大きな枠組みで自由なテーマと発想を標榜している。「善意だが無知」な大衆にならないために、どんな小さなことでもいいからアジアや日本を、自分の足で歩き、自分の目で探求し、研究すること、それがこの本の目的である。かつて、日本の研究者はアジアで先駆的な研究を多く残し、それらを読むために多くのアジア人が日本を訪れているが、その事実を知らないのは日本人だけだろう。戦前をすべて否定するのではなく、今こそもう一度アジアを見直し、アジアを探求するべきではないだろうか。
目次: まえがき 「善意の大衆」が歴史を動かす(細川呉港) 第1部 大陸への夢 1 鴨緑江大鉄橋物語(岡田和裕) 2 ハルビン風呂事情(早川浩市) 3 昭和二十年八月二十日早朝の夢冷めやらず、突然の引揚帰国まで(澤田伶子) 4 シベリヤ抑留から持ち帰った終戦前後の戦闘記録(井元潔) 5 古地図に見る北京(大越博) 6 大連の「日本人引揚げ 体験文学」論(柴紅梅・岩下壽之訳) 7 日本人の死に方 南満医学堂をめぐる人々(細川呉港)
第2部 歴史を掘り起こす 8 契丹寺院建築と仏教信仰の影響(阿南ヴァージニア史代) 9 円仁と霊仙の五臺山(澤本光弘) 10 パミール(葱嶺)から陀歴へ 法顕の道を辿る(土谷遥子) 11 日台近代史・もう一つの視点(平野久美子) 12 フィンランドにおけるモンゴル高原への学術探検史と映像記録(小長谷有紀) 13 高麗郡の建郡と高麗王若光伝説(岩下壽之) 14 漱石の茶道小説(賴衍宏)
第3部 アジア文化の多様性 15 孫文蓮小考(池上正治) 16 ハワイの日系人について(スー江口静子) 17 横山宏先生と日中教育研究交流(新保敦子) 18 三月三日越後浦佐毘沙門堂押合祭(松本英子) 19 中国絵本は期待の星になれるか(中西文紀子) 20 「台北 國立故宮博物館」からのメッセージ(竹田知代)
執筆者紹介 東洋文化研究会のあゆみ あとがき
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