不条理を生き貫いて 34人の中国残留婦人たち【改訂版】
藤沼敏子
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| 出版社:津成書院 |
| 出版年:2022年10月 |
| コード: 532p ISBN/ISSN 9784991018206 |
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<品切>
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満蒙開拓とは何だったのか、敗戦直後の旧満州で何があったのか、なぜ、残留邦人たちは長く帰国できなかったのか。そこには何があったのか。ひとりひとりの証言は、出来事としての歴史を語っています。それを引き継いでいかなくてはなりません。ですから、活字の苦手な若い方には、彼らが確かに存在した証(あかし)、YouTubeの残留婦人たちの生の声を聞いていただきたいと思っています。 私は歴史学者のような歴史を描きたいのではありませんが、絶えず満蒙開拓とは何だったのか、先の戦争とは何だったのか、という考えが頭をよぎります。市井の人々にとっての満蒙開拓、先の戦争とは。 歴史を次に継承していくには、歴史学者に任せるのではなく、市民レベルで「何があったのか」を記録し検証していかなくてはなりません。それには、語る人(証言者)と聞く人(私)がいて、それを本で読んでくれる人、インターネットで聞いてくれる人が必要です。 時の権力者と日本の軍部、関東軍とのパワーゲームの様相を描いた満蒙開拓ではなくて、「小さな人」の声を集め、「小さな人」の声を通して満蒙開拓と先の戦争の真実に近づきたいと思います。あの戦争がどういうものだったのか。「小さな人」たちは、どう生きたのか、死んだのか。あの戦争を生き貫いて、今を奇跡的に生きている34人の残留婦人たちの生の声、生き様を後世に伝えるのが、本書のねらいです。 (2019年刊行書の再校正改訂版)
目次: はじめに 語ること、聞くこと、書くこと 第Ⅰ部 満蒙開拓団 第Ⅱ部 農業以外の自由移民 第Ⅲ部 サハリン残留邦人 第Ⅳ部 大陸の花嫁 第Ⅴ部 日本に帰らない選択をした残留婦人
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