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中国現代文学と日本留学 上製
大東和重
出版社:中国文庫
出版年:2025年03月
コード:   368p   ISBN/ISSN 9784910887036
 
価格 5,500円
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中国現代文学を作ったのは、日本留学を経験した、中国の作家たちだった――

本書に登場するのは、魯迅・周作人兄弟をはじめ、郁達夫ら創造社のメンバーなど、名だたる作家たちだが、その多くが明治から大正、昭和の日本を経験した。留学生たちは日本で何を読み、何を中国へと持ち帰ったのか。それは中国の新しい文学に何をもたらしたのか。長年の研究をここに集成し、研究史を付すことで、「中国現代文学と日本留学」という大きなテーマの全体像に迫る一冊。

目次:
第Ⅰ部 留学生の時代――一九〇〇年代から一〇年代へ
 第1章 中国人留学生の日常――一九〇〇年代、宋教仁の日記から
 第2章 中国人留学生と日本文学――一九一〇年前後
 第3章 国民の肖像――魯迅の「車夫」と国木田独歩の「山林海浜の小民」

第Ⅱ部 新文学の時代――一九二〇年代前半
 第4章 文芸批評の形成――「創作」概念の成立とオリジナリティ神話の起源
 第5章 魯迅『吶喊』と近代的作家論の登場――読書行為と『吶喊』「自序」
 第6章 中国自然主義――日本自然主義の移入
 第7章 郁達夫と佐藤春夫・再考――大正作家と中国人留学生の交流

第Ⅲ部 革命・モダニズム文学の時代――一九二〇年代後半
 第8章 魯迅・周作人とロシア・ソビエト文学受容――昇曙夢を経由して
 第9章 郁達夫と日本の初期プロレタリア文学――シンクレア・前田河広一郎・『文藝戦線』の作家たち
 第10章 恋愛妄想と無意識――施蟄存と田山花袋『蒲団』
 第11章 鉄道の魔物とモダニズム文学――施蟄存「魔道」における世紀末の病理

研究案内
 第12章 中国人日本留学生の文学活動――清末から民国期へ 研究の現在
 第13章 創造社から中国人日本留学生文学研究へ――小谷一郎氏の研究を回顧する


あとがき
人名索引
■編著者紹介
1973年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部中国文学専修卒業。東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化コース博士課程修了、博士(学術)。現在、関西学院大学法学部/言語コミュニケーション文化研究科教授。専門は日中比較文学、台湾文学。 著書に、『文学の誕生 藤村から漱石へ』(講談社選書メチエ、2006年)、『郁達夫と大正文学 〈自己表現〉から〈自己実現〉の時代へ』(東京大学出版会、2012年、日本比較文学会賞)、『台南文学 日本統治期台湾・台南の日本人作家群像』(関西学院大学出版会、2015年、島田謹二記念学藝賞)、『台南文学の地層を掘る 日本統治期台湾・台南の台湾人作家群像』(関西学院大学出版会、2019年)、『台湾の歴史と文化 六つの時代が織りなす「美麗島」』(中公新書、2020年)など。
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