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詳細情報
香港残響 危機の時代のポピュラー文化
小栗宏太
出版社:東京外国語大学出版会
出版年:2024年08月
コード:   364p   ISBN/ISSN 9784910635125
 
価格 3,190円
  <東京店在庫有り>
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誰かによって、声高に表明されることのない、人々の日常に刻印された記憶

2019年以降の急激な政治変動の中で、偶然に、あるいは不可避的に生起し、人々の感情を強く喚起したさまざまなポピュラー文化。その生成の背景を、内的な文脈に基づいて読み解くことで、危機の時代の香港社会が抱えていた課題、決して声高に語られることのない「空白部分」が鮮やかに浮かび上がる。

ヒットソングや、ショッピング・モールや、ミルクティーや、あるいはヘルメットやゴーグル、特定の日付や地名が、二〇一九年以降にこれほど大きな意味を持つことを、事前に予測できた人はおそらくいない。(本書「おわりに」より)


目次:
はじめに―香港危機の残響
 香港イメージの変遷
 政治問題への関心の偏り
 「オタクたちのデモ」論の限界
 本書の構成
 第1章 煽動する文字―言葉からみる香港危機 
 煽動文字
 危機前夜の香港
 燃え広がる火種
 乗り越えられた分断
 内向きの宣伝
 ささやかな革命
 鍋底の約束
 無文字の標語
 第2章 不協和音―ポピュラー音楽からみる香港危機 
 香港の歌手は奪えても
 反送中運動のソングブック
 香港における歌と政治
 社会派ソングの台頭
 ラブソングの死
 北進する歌手たち
 政治化時代のポピュラー文化
 第3章 もう一つの前線―郊外からみる香港危機
 「まさか大埔が……」
 「新界」という場所
 沙田ニュータウンの見た夢
 新城市広場の変貌
 コミュニティ化する抗議運動
 第4章 嵐の中のティーカップ―ミルクティーからみる香港危機
 危機と日常のあいだ
 平凡な暮らしの政治化
 新型コロナ禍とミルクティー同盟
 ミルクティー同盟とは何だったか
 象徴としてのミルクティー
 第5章 乱流下の平安―娯楽復興からみる香港危機
 「死」と消失の一年
 文化という前線
 やわらかい抵抗
 また会う日まで
 おわりに―香港に何が起きたのか
 転がる香港に生えた苔
 政治危機のあとに残るもの
 民主主義の退潮後の世界のために
 あとがき
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