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漢文スタイル
上製
齋藤希史
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出版社:羽鳥書店 |
出版年:2010年04月 |
コード: 304p ISBN/ISSN 9784904702093 |
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中国古典文学と清末―明治期の言語・文学の研究者である齋藤希史氏によるエッセイ集。東京大学出版会の『UP』誌連載中の「漢文ノート」(1~12回)や『芸術新潮』2008年8月号・北京特集の「北京八景――記憶された町」など、計22編を収録。著者がひらく漢詩文の世界。国を超え、時代を超えて隠者・詩人・旅人たちがめぐる読書の宇宙へと読者は誘われ、ともにひとときを游ぶ……。いわゆる授業科目としての印象を持たれがちな「漢文」をあえてタイトルに掲げ、漢文脈の可能性と、漢詩文の世界の楽しみ方を伝える一冊。
【関連書籍】
>>>『漢文ノート』「漢文ノート」第13回から24回分を収録
目次: Ⅰ 詩想の力 1 隠者の読書、あるいは田園の宇宙 2 自然を楽しむ詩 3 詩人の運命 4 詩讖──詩と予言 5 天上の庭──「玄圃」 II 境域のことば 1 北京八景──記憶された町 密かな愛着 第一景 芥川龍之介『支那游記』 幸福な時間 第二景 袁宏道「秋日同梅子馬方子公飲北安門」 第三景 龔自珍「丙戌秋日独遊法源寺」 胡同の神さま 第四景 金受申『北京の伝説』 第五景 奥野信太郎『随筆北京』 町の音 第六景 老舎『駱駝祥子』 第七景 愛新覚羅溥儀『わが半生』 ふたりの希望 第八景 魯迅+許広平『両地書』 2 訓読の自由 3 来たるべき国語 4 思惟する主体 漢文脈の核心/漢籍の素読/韓愈の文章/教養と主体 5 旅人の自画像 旅行記の時代/漢学者の中国紀行/新聞記者の耳目/志士の渡航記/ 志士から留学生へ/鷗外の誇り/鏡の中の漱石/文化論の誘惑/街角の異邦人 III 漢文ノート 1 下宿の娘 2 詩のレッスン 3 恋する皇帝 4 緑陰読書 5 風立ちぬ 6 黄色い鶴 7 花に嘯く 8 不如帰 9 窈窕たる淑女 10 日下の唱和 11 天朗気清 12 赤壁の月 あとがき/初出一覧/人名索引
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