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『台湾愛国婦人』研究論集 〈帝国〉日本・女性・メディア
下岡友加,柳瀬善治 編
出版社:広島大学出版会
出版年:2022年03月
コード:   202p   ISBN/ISSN 9784903068589
 
価格 3,740円
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本書は日本近代文学、植民地研究、日本史、台湾史、女性史、メディア研究等を専門とする研究者及び院生を読者として想定し、編まれた論集である。
『台湾愛国婦人』は1908-1916年にかけて刊行された愛国婦人会台湾支部の機関誌であり、〈帝国〉日本が〈外地〉で刊行した初の女性雑誌であった。本雑誌は台湾総督府の施行する台湾山地「討伐」事業の後援、広報の役割を担ったプロパガンダ誌であるとともに、多くの〈内地〉在住著名作家、知識人たちの原稿を掲載している点に特徴がある。稀覯本であったため、その内容については十分に明らかにされてこなかったが、近年未確認だった巻号の所蔵が新たに見つかり、「『台湾愛国婦人』復刻版明治編・大正編」(三人社,2019~)が刊行されるに至った。
本書は「『台湾愛国婦人』復刻版」解説を担当した研究者を中心に、広島大学大学院での授業成果(院生の演習発表)も加えて、小説、評論、短歌、映画、画報、童話、講談、漢詩、埋め草など、多角的なジャンルと視座から本雑誌の性格を照射する論考を収録した。


目次:
はじめに(下岡友加)
「台湾愛国婦人」所蔵一覧表
第Ⅰ部 〈内地〉作家、メディアとの関わり
 第一章 『台湾愛国婦人』と与謝野晶子・素描(上田正行)
 第二章 『台湾愛国婦人』と新渡戸稲造――新資料紹介を中心に――(阿部翔太)
 第三章 『台湾愛国婦人』掲載・真山青果「苔の花」――「見物も無い芝居」に注目して――(加地由利香)
 第四章 『台湾愛国婦人』における埋め草――典拠から見る編集部像――(奥村尚大)
第Ⅱ部 台湾総督府、植民地政策との関わり
 第一章 〈理蕃〉のメディア戦略――愛国婦人会台湾支部の映画利用を基軸として――(佐藤未央子)
 第二章 『台湾愛国婦人』掲載・西岡英夫(英塘翠)「生蕃お伽噺」――植民者は被植民者の文化を語りうるか?――(下岡友加)
 第三章 『台湾愛国婦人』講談速記の女性表象――「戦う女」・「演説=議論する女」・「慈愛の女」――(柳瀬善治)
 第四章 『台湾愛国婦人』における乃木希典の形象(田中励儀)
おわりに(柳瀬善治)
図版出典一覧
索引
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