新世紀の文学研究 一国主義を超えて
/ポストコロニアル時代の人文学と東アジア文化圏2
千野拓政,鳥羽耕史 編
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出版社:ひつじ書房 |
出版年:2023年05月 |
コード: 344p ISBN/ISSN 9784894769793 |
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グローバル化とともに激変する世界の中で、難しい位置に立つ文学。もはや日本、中国といった単体で考える意味は薄れている。創作の現場で作家はどのような問題に直面し、研究者はそれをどう捉えることができるのか。日本と中国の最先端で活躍する作家・研究者が文学の現状と未来を語り尽くす。執筆者:酒井直樹、古川日出男、閻連科、秦剛、ジャンルーカ・コーチ、高榮蘭、鳥羽耕史、千野拓政、王暁明、王宏志、王風
目次: まえがき
第一部 パックス・アメリカーナと東アジアの地域研究 第一部 まえがき(鳥羽耕史) 地域研究と近代国際世界—パックス・アメリカーナと人種主義を巡って(酒井直樹) 余白なき世界に抗する想像力(古川日出男) 超越の限界と可能性—文学とナショナリズムの関係から(閻連科/楊駿驍,千野拓政 訳) トークセッション(古川日出男,閻連科) 南京を書くことの意味—堀田善衞『時間』の戦後文学における位相(秦剛) 「アジアスフィア」—グローバリゼーションを越えて、アンガージュマンとしての出版・翻訳・研究(ジャンルーカ・コーチ(Gianluca Coci)) 出入国をめぐる文化政治と文学—「移民」の時代、李恢成と楊逸のあいだから(高榮蘭) 日本研究の国際化とナショナリズム—安部公房と在日文学研究を事例に(鳥羽耕史) パネルディスカッション(鳥羽耕史 司会)
第二部 中国文学研究の再検討と再構築 第二部 まえがき(千野拓政) わたしたちはどこから来たのか、そしてどこへ行くのか?—中国と日本における「文学」の誕生と終焉をめぐる考察(千野拓政) 岐路に立つ文学(王暁明/楊駿驍,千野拓政 訳) いかに文学を「評論」すべきか—翻訳研究の文化転向から(王宏志/劉茜,千野拓政 訳) 「信達雅」と中国語における近代の書き言葉概念の変遷(王風/伊勢康平,千野拓政 訳)
あとがき 執筆者一覧
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