蒲松齡俚曲〈醜俊巴曲〉考論 釋文 注釋
上製
吉澤敏之
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| 出版社:朋友書店 |
| 出版年:2024年06月 |
| コード: 414p ISBN/ISSN 9784892812033 |
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「聊齋俚曲」新発見 全本・抄本・孤本『醜俊巴曲』初公開
中国清代の作家蒲松齢(1640~1715)が著した「聊斎俚曲」には『牆頭記』、『姑婦曲』、『慈悲曲』、『翻魘殃』、『寒森曲』、『琴瑟樂』、『蓬萊宴』、『俊夜叉』、『窮漢詞』、『醜俊巴』、『快曲』、『禳妬咒』、『富貴神仙曲』、『磨難曲』、『增補幸雲曲』など、都合一五種がある(『柳泉蒲先生墓表』碑陰による)。公刊された作品に関して、先行研究では既に真作と偽作が混在しているとの指摘がなされている。著者は2021年3月に慶應義塾図書館にて、それとは全く異なる『醜俊巴曲』の写本を発見した。それは全24回・30000文字弱からなる完璧な戯曲の台本からなり、日中に限らず世界の蒲学(蒲松齢学)、中国文学史及び中国口語史などの研究にとって重要な価値がある資料である。またこの新発見『醜俊巴曲』に対する考察により、現行の『醜俊巴』が贋作であることが明らかになった。 本書では、『醜俊巴曲』の写本を写真版で初公開し、さらに釈文・注釈・解説などを附す。当該作品の版本の変遷や淄川方言・曲牌・俗字・方言文字・登場人物などの検討を通じ、『醜俊巴曲』は蒲松齡の創作した作品であることを明らかにした。さらに曲牌の使用や時事などにより、康熙44年(1705)春夏の前後、蒲松齢が66歳の時に『醜俊巴曲』を著したことを推定した。全文中国語。
目次: 序(多々良仁) 前言 一 平井雅尾與慶應義塾圖書館「聊齋文庫」之由來 二 《醜俊巴曲》槪説 三 從版本變遷看《醜俊巴曲》的作者爲蒲松齡 四 從内部證據看《醜俊巴曲》的作者爲蒲松齡 五 《醜俊巴曲》的創作時間 六 結論 七 《醜俊巴曲》複製影印 八 《醜俊巴曲》釋文 九 《醜俊巴曲》注釋 附 路大荒本《醜俊巴》 後記
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