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『教訓抄』に語られる中国音楽説話の研究
王媛
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出版社:三元社 |
出版年:2020年06月 |
コード: 284p ISBN/ISSN 9784883035106 |
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鎌倉前期の雅楽家・狛近真は、仏教的解釈を通じて唐代音楽文化をいかに本朝(日本)へと伝え受容しようとしたか。『教訓抄』と唐代文献の照合から解明する。
目次: 序章 『教訓抄』と古代中国の音楽文化 第一節 『教訓抄』の内容と研究意義 第二節 先行研究と本書の目的 第三節 本書の構成と概要 注
第一章 唐代宮廷音楽の伝来と日本における受容 第一節 唐代宮廷音楽の内容 第二節 唐代九、十部楽の主な構成要素―四方楽 第三節 遣唐使と唐代宮廷音楽の伝来 第四節 古代中世における日本雅楽の伝承の担い手 注
第二章 『教訓抄』の成立と内容 第一節 狛近真の生涯 第二節 『教訓抄』著述の動機と背景 第三節 『教訓抄』と仏教説話集 第四節 『教訓抄』の概要 第五節 『教訓抄』の古写本と版本 注
第三章 「迦陵頻」にまつわる伝承 第一節 仏典に説かれる迦陵頻伽 第二節 浄土変相図に描かれる迦陵頻伽―敦煌壁画と絹絵を例に 第三節 迦陵頻伽が手にした楽器―唐代饗宴楽の反映 第四節 日本における浄土変相図の伝承 第五節 『教訓抄』に伝えられる「迦陵頻」 注
第四章 「蘭陵王」にまつわる伝承 第一節 中国の歴史に書かれる蘭陵王高長恭の生涯 第二節 唐代に伝承されていた「蘭陵王」―物語性を有する散楽 第三節 『教訓抄』に伝えられる「蘭陵王」 注
第五章 「春鶯囀」にまつわる伝承 第一節 大曲分類の学説検討 第二節 唐代大曲の日本における受容 第三節 「春鶯囀」の中国における伝承 第四節 「春鶯囀」の日本における受容をめぐる説話 注
第六章 「蘇合香」にまつわる伝承 第一節 西域からきた香料 第二節 蘇合香の効果と宗教の場での使用 第三節 唐代に現れた楽舞「蘇合香」 第四節 日本に伝承されていた「蘇合香」 注
第七章 「甘州」にまつわる伝承 第一節 甘州の歴史的位置 第二節 唐代における楽舞「甘州」の伝承 第三節 『教訓抄』に記される「甘州」 注
終章 第一節 各章における論点の整理 第二節 本書の成果と課題 参考文献 あとがき
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