台湾のなかの日本記憶 戦後の「再会」による新たなイメージの構築
上製
所澤潤,林初梅 編
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出版社:三元社 |
出版年:2016年04月 |
コード: 308p ISBN/ISSN 9784883034000 |
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終戦以前の台湾における「日本」は、いかにして台湾人の記憶となったのだろうか。記憶は、戦後日本との「再会」によって構築され興味深い展開となったが、その全貌は明かされていない。本書では文学、歌謡、映画、看護婦、家屋、学校に現れたさまざまな「日本」から、そのあり方、変容を探る。《目次》序論 あの頃の台湾──本書を読み進めるために(所澤潤)/第一章 戦後台湾における日本語と日本イメージ(松永正義)/第二章 植民地体制下の台湾の民謡──民謡に見る「場所」と「空間」(陳培豊)/第三章 歌謡、歌謡曲集、雑誌の流通──中野忠晴と「日本歌謡学院」の戦後初期台日に対する文化を越えた影響(石計生、田上智宜訳)/第四章 台湾における石原裕次郎の影響(四方田犬彦)/第五章 現代台湾映画における「日本時代」の語り──『セデック・バレ』・『大稲埕』・『KANO』を中心に(赤松美和子)/第六章 台湾女性エリートの意識の形成とその変・不変──台湾人看護師を例に(蔡蕙頻、高田友紀監訳、中村剛福訳)/第七章 植民地時代の遺構をめぐる価値の生成と「日本」の位相──台湾における日本式木造家屋群の保存活動を事例として(石井清輝)/第八章 湾生日本人同窓会とその台湾母校──日本人引揚者の故郷の念と台湾人の郷土意識が織りなす学校記憶(林初梅)
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