近代日本におけるシャンハイ・イメージ 1931~1945
上製
徐青
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出版社:国際書院 |
出版年:2023年10月 |
コード: 416p ISBN/ISSN 9784877913243 |
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近代東アジア史をたどるとき、日本軍国主義による中国侵略は「日本人民には罪はない」と言えるのか。日本国民大衆自身に「責任」があり、その観念が希薄であることがシャンハイ・イメージの残像に反映されている。
目次:
序章 I 問題の設定 II 先行研究 1 「近代日本の中国(「支那」)認識」をめぐる研究 2 上海(シャンハイ)へのイメージ認識研究 3 上海(シャンハイ)研究の方法論 第一章 満洲事変(1931年)直後のシャンハイ・イメージ はじめに ――「日本―上海」関係の基本構造と視線の変化の徴候 1 「日本―上海」関係をめぐる国際環境 2 近代日本の中国(「支那」)認識パタン 第一節 転機としての1931年 第二節 「大衆」の生成とその対外意識の性格 1 「大衆」概念の生成 2 「大衆」と対外意識 3 「大衆」メディアとしての『犯罪科学』と『犯罪公論』 第三節 『犯罪科学』と『犯罪公論』 ――1930年前後日本におけるシャンハイ・イメージ事例検証 1 モダン都市の同時代性―シャンハイ・パリ・トーキョー 2 イメージとしての「上海された男」 3 「上海を滑走する」日本人 むすびに 第二章 蘆溝橋事件(1937年)直後のシャンハイ・イメージ ――メディアとしての子供・女性・男性 はじめに 第一節 メディアとしての子供―新居格編『支那在留日本人小學生綴方現地報告』におけるシャンハイ・イメージ 1 子どもとシャンハイ 2 新居格と「綴方」 3 上海在留日本人小學生の「シャンハイ」イメージ 第二節 メディアとしての女性 ――吉屋信子『戦禍の北支上海を行く』におけるシャンハイ・イメージ 1 吉屋信子 2 吉屋信子と『戦禍の北支上海を行く』 3 吉屋信子小説中の「上海・支那イメージ」 4 吉屋信子の『戦禍の北支上海を行く』中の上海イメージ 5 『主婦之友』の時代的位置と役割 第三節 メディアとしての男性―松井翆声『上海案内』におけるシャンハイ・イメージ 1 上海旅行案内研究 2 松井翠声と『松井翠声の上海案内』 3 戦火の中の上海イメージ 4 『モダン日本』の記事掲載版と単行本版『松井翆声の上海案内』 むすびに 第三章 孤島・占領期(1937~1945年)のシャンハイ・イメージ はじめに 第一節 中国文人と日本人との交際が生むシャンハイ・イメージ 1 張愛玲『色・戒』と「スパイ」「王佳芝」の原型 ――「鄭蘋如」 2 「漢奸」とされた文人たち ――劉吶鴎と穆時英 3 「映画」と「東亜新秩序」 ――松崎のシャンハイ・イメージ 第二節 日本文人のシャンハイ・イメージ―西川光『十二月八日の上海』を中心に 1 転機としての12月8日 2 「英米の上海」というイメージ 3 変貌する租界 第三節 李香蘭とその映画におけるシャンハイ・イメージ 1 李香蘭 2 李香蘭と劉吶鴎 3 李香蘭のシャンハイ・イメージ 4 李香蘭の占領期シャンハイ・イメージ 5 敗戦後の上海イメージ むすびに 結章 参考・引用文献 附録 索引
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