王維『輞川集』の硏究 詩歌・園林・繪畫の融合
上製
紺野達也
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出版社:研文出版 |
出版年:2024年01月 |
コード: 344p ISBN/ISSN 9784876364831 |
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本書は、盛唐の詩人、王維の「代表作」とされてきた『輞川集』を軸に、そのような前提自体を見直しつつ、それらが創作された園林と詩歌の関係を考察するとともに、さらにそこに絵画を加えた三者を後世の文人が如何に考えていたかについて検討する。 具体的には、『輞川集』研究の一つとしての評価史・受容史への検討、および王維にとっての『輞川集』と輞川荘との関係への考察という「二つの方法」によって、王維『輞川集』とその評価・受容の展開、特に詩歌、園林、絵画の三者の融合について考える。 それは中国における「創作―継承―再創作」という文学史、文化史全体に関わる非常に大きな過程の一端を明らかにすることでもある。
目次: 序章 一 本書の硏究對象 二 本書の構成 三 本書で用いる王維の別集の版本
Ⅰ 「終南別業」詩について――“輞川”に連なるものとして―― 「待儲光羲不至」詩について――初盛唐期の園林における詩人の交遊を中心に―― 王維の輞川諸詠における田園の風景 『輞川集』おける王維の風景認識――“遊止”の典故を手がかりに――
Ⅱ 唐詩における「詩人」と「畫家」――王維詩を手がかりに―― 唐・北宋期における王維の畫業への評價――蘇軾「畫中有詩」に至るまで――
Ⅲ 唐代宗による「天下文宗」評――王縉の『王維集』獻上との關係を中心に―― 『輞川集』と「輞川圖」の唐宋期における評價の變遷――文人による詩畫評價の視視點から 劉辰翁の『輞川集』評――「漸可語禪」を中心に―― 『輞川集』に對する顧起經の注釋 趙殿成『王右丞集箋注』における『輞川集』
結語 あとがき 初出一覽 索引
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