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日清戦争の研究 中卷 上製
檜山幸夫
出版社:ゆまに書房
出版年:2022年07月
コード:      ISBN/ISSN 9784843362891
 
価格 9,350円
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 日清戦争は、朝鮮の支配権をめぐって日本と中国との間で行われた最初の西洋的な方式と近代的兵器による宣戦布告を伴った国際法に基づく全面戦争であり、その結果、東アジア世界はそれまでの伝統的な中華国際秩序であった華夷秩序体制が崩壊し新しい国際秩序体制に改編されていくが、日本は立憲制国家として最初の国際法に基づく戦争を体験することにより近代国家としての基礎を形成し台湾領有により帝国主義国家としての大日本帝国を完成させるという大きな歴史的事件であった。
 本書は、この日清戦争を日本史の立場から歴史的な意義を追究し、その実態を明らかにするために多角的な視点から照射してその全体像を描くものであるが、合わせて一九九四・九五年に行った日清戦争百年国内及び国際シンポジウムの成果を継承しつつ、日清戦争百二十周年の現代の研究状況を踏まえながら改めて日清戦争史論を提起していくものである。そこでの分析視角は、(1)原点に立って開戦外交と陸奥外交論を問い直す、(2)立憲制国家として最初の戦争であったことから戦争と憲法について追究する、(3)史料に基づいて論証する、(4)兵士の視点から戦争を捉えその実態を明らかにする、(5)戦争が日本社会にどのような影響を齎したのかを「もの史料」から分析する、という点にある。
 本書を著す目的は、今まで行ってきた日清戦争の研究を集大成することだけではなく、従来の日清戦争研究の問題点を再考し、見落とされてきた課題を補い日清戦争の全体像を構築していくことにある。

【本文の特色】
・日本の初の近代的戦争である日清戦争について、詳細な事実を追求する。
・著者の広い視野は、庶民から天皇までの関わり、また文化面の影響などをとらえる。


目次:
【中巻】
第四章 軍事作戦と戦闘経緯
 第一節 軍事の情況
 第二節 初期作戦
 第三節 中期作戦
 第四節 後期作戦
 第五節 戦争の結果
第五章 立憲制国家と日清戦争
 第一節 太政官布告と戦時認定権
 第二節 帝国憲法と宣戦講和権
 第三節 日清戦争の開戦日
—戦時認定権と戦争始期の決定—
 第四節 日清戦争と戦時体制の形成
第六章 日清開戦と国内世論
 第一節 朝鮮出兵と国内世論
 第二節 開戦外交と地方新聞
 第三節 日清開戦時の国内政治状況と言論
 第四節 宣戦布告と開戦意識
 第五節 戦争構想と戦局の停滞
 第六節 戦争意識と国内政局
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