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日本統治下の台湾 開発・植民地主義・主体性 上製
平井健介
出版社:名古屋大学出版会
出版年:2024年06月
コード:   400p   ISBN/ISSN 9784815811587
 
価格 3,960円
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半世紀に及ぶ支配のなかで、台湾は何を経験したのか。経済開発を軸として社会の隅々にまで及んだ統治の実態と、環境の激変を生き抜く台湾人の主体性を同時に捉え、日本最初の植民地における「近代化」の全容と限界を描き出す。「収奪」一色でも賛美・肯定でもない、信頼できる通史の決定版。


目次:

序 章 イントロダクション
 1 なぜ日本統治時代の台湾なのか
 2 植民地経済史の視角
 3 本書の視角と構成

 第Ⅰ部 台湾統治の開始——19世紀後半

第1章 台湾領有の系譜——日清講和条約第2条
 1 日本領有以前の台湾
 2 日本における台湾認識の形成
 3 台湾領有へ

第2章 統治者の交代、被統治者の選別——日清講和条約第5条
 1 日台戦争
 2 列強の権益の回収
 3 誰を統治するのか

 第Ⅱ部「対日開発」の時代——1895~1910年代前半

第3章 統治の開始——特別統治主義と対日開発
 1 台湾の統治制度
 2「財政独立」という難題
 3 児玉源太郎・後藤新平の時代——「財政独立」への道標

第4章 帝国経済圏の形成
 1 農業基盤の整備
 2 経済空間の一体化
 3 対外関係の変容

第5章 近代製糖業の移植
 1 製糖技術の進歩とアジア砂糖市場
 2 台湾における近代製糖業の移植
 3 砂糖生産量の増大

第6章 官業——専売と鉄道
 1 アヘンの専売と消極的漸禁
 2 樟脳の専売と先住民
 3 鉄道事業

 第Ⅲ部「総合開発」の時代——1910年代後半~1930年代前半

第7章 統治の再編——内地延長主義と総合開発
 1 内地延長主義
 2「内地延長主義」の実際
 3 経営方針の再編——「総合開発」へ

第8章 農業の多角化——科学的農業の普及と負担
 1 稲作の拡大と「米糖相剋」
 2 研究開発体制
 3 政策の「成功」と農民の負担——技術社会史の知見

第9章 工業化の進展——政策的工業化と自生的工業化
 1 南進政策
 2 工業化政策の停滞
 3 自生的工業化

第10章 アジアのなかの台湾
 1 東アジア砂糖市場のなかの台湾糖
 2 食料原料基地化とアジア
 3 輸出貿易と華僑通商網——茶と海産物

第11章 地方開発——植民地における「民意」
 1 都市化の進展
 2 地域利害の代弁者——経済団体と協議会
 3 地方振興活動の諸相

 第Ⅳ部「軍事開発」の時代——1930年代後半~1945年

第12章 統治の黄昏——皇民化政策と軍事開発
 1 皇民化政策
 2 戦争への動員
 3 経営方針の再編——「軍事開発」へ

第13章 戦時下の台湾経済
 1 日本の南方進出と台湾
 2 軍事工業化政策の実態
 3 戦時下の生活

終 章 日本統治時代の開発の評価
 1 日本統治時代の台湾開発史
 2 開発の植民地性
 3 台湾人の主体性、アジアへの開放性

 あとがき
 参考文献
 図表一覧
 索引
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