『史記』はいかにして編まれたか 蘇秦・張儀・孟嘗君列伝の成立
/プリミエ・コレクション
上製
斎藤賢
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出版社:京都大学学術出版会 |
出版年:2025年03月 |
コード: 282p ISBN/ISSN 9784814005680 |
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中国戦国時代を体系的・編年的に記す現存唯一の史料である『史記』。しかし、その記述には内容の矛盾や年代のズレをはじめとして、さまざまな問題が存在する。それは本当に錯誤や誤記なのか? 蘇秦・張儀・孟嘗君列伝を手掛りとして、その編纂手法と成立過程を探り、書き手と史料の相互交流を蘇らせる文献学的研究。
目次:
はじめに
序章 『史記』編纂過程・手法解明のための視座
第一節 戦国史研究の現状
第二節 戦国史研究と『史記』
第三節 本書の視角と課題
第一章 蘇秦列伝の成立
はじめに
第一節 蘇秦伝の構造
第二節 蘇秦説話の展開
第三節 太史公と蘇秦伝
小結 展開する説話の統合と矛盾─反間と英雄のはざまで
第二章 孟嘗君列伝の構造
はじめに
第一節 馮驩説話
第二節 靖郭君田嬰
第三節 孟嘗君田文
第四節 孟嘗君列伝編纂の特徴
小結 矛盾無き列伝─潜在する仮構
第三章 張儀列伝の編纂
はじめに
第一節 張儀列伝の構成
第二節 張儀の六国遊説辞
第三節 張儀像の変遷
小結 記録と伝説の結合─縦横家の衣をまとう秦人
第四章 『史記』と蘇代
はじめに
第一節 『史記』における蘇代
第二節 蘇代の特徴─蘇厲との比較
第三節 蘇秦の代替者・蘇代
小結 人物像の分裂と転移─蘇氏兄弟の新参者
終章 『史記』の描く戦国史の特徴
第一節 各篇の構造と編纂手法
第二節 『史記』編纂の特徴─戦国列伝を中心に
第三節 太史公の戦国史認識
第四節 課題と展望
参考文献
あとがき
索引
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