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天台治略訳注 上下
上製
戴兆佳/喜多三佳 訳注
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出版社:汲古書院 |
出版年:2024年06月 |
コード: 1012p ISBN/ISSN 9784762967023 |
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『天台治略』(康熙60年刊)は、清の康熙58-60年(1719-1721)の間、浙江省天台県の知県を勤めた戴兆佳の手になる行政記録である。内容は、裁判記録・住民に対する告示・儀式に際しての祭文等、多岐にわたっている。社会経済史・法制史の資料としてかねて高い評価を受けてきた著作であるが、これまで邦訳がなく、著作全体を扱った研究もなかった。 本書は、著者が1996年から2010年の間に発表してきた訳注稿をもとに、『天台治略』の4種類の版本を比較対照してテキストを確定し、現代日本語に訳して、注を付したものである。康煕60年師恕堂刊本(国立国会図書館所蔵)を底本として用い、嘉慶9年潘春暉等私家版本(東洋文庫所蔵)、道光26年迎瑞堂刊本(東京大学東洋文化研究所所蔵)、光緒23年聚星堂刊本(ハーバード大学漢和図書館所蔵)および『官箴書集成(四)』所収『天台治略』道光5年劉邦彦跋本文を参照している。 また、原文はすべて「一件某々事」とあるのみで番号は付されていないが、検索の便のため、一件ごとに通し番号をつけている。 難解な用語に丁寧な注釈をつけ適正な説明を加えたことで戴兆佳の報告の内容が格段に読みとりやすくなり、讞語に収められた判語を平易な文章に訳解したことで戴兆佳の処断の筋道が格段にわかりやすくなり、かつ五種ある版本を丹念に比較したことでテキストとしての『天台治略』を確定させ、今後の歴史学的作業における礎とした。
目次: 【上】 口絵 序(山本英史) 『天台治略』解題 凡例
序文 卷之一 詳文 上 卷之二 詳文 下 卷之三 讞語 卷之四 告示 一
【下】 卷之五 告示 二 卷之六 告示 三 卷之七 告示 四 卷之八 啓 卷之九 雑著 卷之十 呈批 跋文
あとがき 索引
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