 |
 |
|
 |
明淸江南社會文化史研究
上製
大木康
|
|
出版社:汲古書院 |
出版年:2020年09月 |
コード: 790p ISBN/ISSN 9784762966675 |
|
|
|
<品切>
現在品切れのため、ご注文を承ることができません。
|
|
|
|
|
◎民間文化をたどりながら明清の江南を活写する!
明清時代、とりわけ明末から清初に至る時期、南京、蘇州、杭州、揚州などの大都市を擁する江南地方では、經濟的な活況を背景に、文化の花が咲き誇った。傳統的詩文についてはいうまでもなく、書畫や庭園などの藝術、優雅な文人趣味の世界など、明末時期の江南には、多くの文學者、藝術家があらわれ、活躍している。そしてまた出版業の發展を背景に、傳統的な雅文學ばかりではなく、戯曲、小説、俗曲などの通俗文藝が隆盛をきわめたのも、この時代の特色である。かくのごとき綾錦のような世界が、明王朝の滅亡、續く清軍の南下によって、たちまち修羅の巷と化すことになる。命をかけて清軍に抵抗を試みるか、それとも髪をそり、辮髪を結って清に仕えるのか、はたまた明の遺民として世を送るのか、當時の知識人は嚴しい選擇の前に立たされることになる。こうした人間模様が見られるのも、この時代ならではのことである。本小著が、こうした明清の時代相を浮き彫りにする一助となれば幸いである。
目次: はじめに
第一部 俗文學をめぐって 第一章 嚴嵩父子とその周邊――王世貞、『金瓶梅』その他 第二章 明末惡僧小説初探 第三章 中國民間の語りもの『紅娘子』について 第四章 明清小説の中の俗曲「西江月」 第五章 晝像資料から考える中國明清の歌唱文化 第六章 明清文學における道教・神仙思想に關する覺え書き 第七章 十六、十七世紀 世界の文學 第八章 日本江戸時代の「洒落本」と中國文學
第二部 文人をめぐって 〔陳繼儒〕 第九章 山人陳繼儒とその出版活動 第十章 蔣士銓『臨川夢』の中の湯顯祖と江南文人 〔錢謙益〕 第十一章 錢謙益と程嘉燧 〔冒襄〕 第十二章 冒襄における杜詩 第十三章 彭劍南の戯曲『影梅庵』『香畹樓』とその時代 〔侯涵〕 第十四章 侯涵の生涯――生き殘った者の辛苦 〔その他〕 第十五章 文人趣味の教科書 第十六章 明清文人たちの樂園――江南の園林
第三部 科擧をめぐって 第十七章 明清時代の科擧と文學――八股文をめぐって 第十八章 宋眞宗の「勸學文」について
第四部 書物をめぐって 第十九章 明清兩代における鈔本 第二十章 明清における書籍の流通 第二十一章 線装本の普及とその背景 第二十二章 明末における「畫本」の隆盛とその市場 第二十三章 中國の博物誌・百科事典 第二十四章 江戸と明の小説と圖像をめぐって 第二十五章 作者の肖像――東アジア圖書史の一斷面
あとがき 索引(人名・書名作品名) 英文目次 中文目次
|
|
|
|
|