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銅版画複製 乾隆得勝圖
高田時雄 解説
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出版社:臨川書店 |
出版年:2009年07月 |
コード: ISBN/ISSN 9784653040705 |
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乾隆帝治下の六十年は清朝文化の極盛期であるとともに、軍事的膨張の時代であった。今日の中国の国境線はほぼ乾隆時代に形作られた。辺境を制圧するため乾隆はその治世中10回の軍を起こし、すべてに勝利を収めたため、その偉業は世に「十全武功」と称されている。中でも乾隆は中央アジアの征服を自祝するため、カスティリオーネなど宮中の西洋画家にその戦闘の状景を描かせ、それをフランスに送り16 枚からなる銅版画を作成した。東西文化交流史上まれに見る珍品として世に名高い「準回両部平定得勝図」がそれである。乾隆はその後さらに、両金川、安南、台湾、狆苗、廓爾喀などの戦図を制作したが、王侯や功臣に下賜されたのみで、今日伝存きわめて稀である。今回ロシア科学アカデミー東洋写本研究所等の蔵品により、これら戦勝図のすべてを原寸大で複製刊行する。
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