政党内閣の崩壊と満洲事変 1918~1932
/MINERVA人文・社会科学叢書157
上製
小林道彦
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出版社:ミネルヴァ書房 |
出版年:2010年02月 |
コード: 406p ISBN/ISSN 9784623055722 |
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田中義一、浜口雄幸、若槻礼次郎、犬養毅……陸軍改革の試み、その意図せざる挫折を描く。1920年代、政党政治と国際協調主義にそれなりに順応していたはずの日本陸軍は、なぜ自ら満州事変(1931年9月)を引き起こして、それらの崩壊に一役買ってしまったのだろうか。この問いかけは同時に、1930年代における陸軍の政治的台頭のメカニズムを解明することにも繋がっていく。本書では、1920年代の政軍関係が政党内閣−陸軍省優位のものとして成熟していったことを論証し、やがてこの体制が動揺するなかで、関東軍や海軍の出先までもが連鎖的に暴走を始め、ついには満州事変・第一次上海事変の勃発へといたる、その政治過程を現実の政治的力関係に即して具体的に論じていく。
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