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廃墟の文化史 /アジア遊学297
木下華子,山本聡美,渡邉裕美子 編
出版社:勉誠社
出版年:2024年10月
コード:   296p   ISBN/ISSN 9784585325437
 
価格 3,300円
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「廃墟」とは何か

近代産業遺産、廃業した遊園地やホテル、廃村や廃校など、現代において「廃墟」はたびたびブームとなり、人々の心を強く惹きつける。
そしてひとたび、古典の世界に目を向ければ、古都や古代寺院の遺構、絵画・記録・物語や伝承などに遺された荒廃した町並みや建造物など、さまざまな廃墟表象が見いだせる。
「廃墟」はなぜ描かれ、語り継がれたのか。そこにはどのようなイメージ、意図が込められていたのか。人々は「廃墟」に何を託したのか―。
これまであまり考察されることのなかった、日本の廃墟表象を捉え直し、文学・美術・芸能など様々な視点から、古代以来連綿と人々が廃墟と共存した様相や、廃墟が文化の再生・胚胎を可能とする機能的な場であることを明らかにする。
日本の歴史・文化史に立脚した廃墟をめぐる新たな視座を提供する挑戦。

目次:
カラー口絵
巻頭言 わたしたちの廃墟論へ(渡邉裕美子)

第1部 廃墟論の射程
 「廃墟」の創造性─歌枕・紀行文・『方丈記』(木下華子)
 『うつほ物語』の廃墟的な場─三条京極の俊蔭邸と蔵の意義(陣野英則)
 廃墟に花を咲かせる―『忍夜恋曲者』の方法(矢内賢二)
 西洋美術史における廃墟表象―人はなぜ廃墟に惹きつけられるのか?(平泉千枝)
 【コラム】前近代中国における廃墟イメージ―読碑図・看碑図・訪碑図など(板倉聖哲)
 言葉としての「廃墟」―戦後文学の時空(藤田佑)

第2部 廃墟の時空
 廃墟と霊場―闇から現れるものたち(佐藤弘夫)
 廃墟と詠歌―遍照寺をめぐって(渡邉裕美子)
 夢幻能と廃墟の表象―世阿弥作《融》における河原院描写に注目して(山中玲子)
 【コラム】生きた廃墟としての朽木—風景・記憶・木の精(ハルオ・シラネ)
 廃墟に棲まう女たち―朽ちてゆく建築と身体(山本聡美)
 廃墟になじめない旅人―永井荷風『祭の夜がたり』(多田蔵人)
 【コラム】韓国文学における廃墟(嚴仁卿)
 【コラム】西洋美術史から見た日本における廃墟とやつれの美(佐藤直樹)

第3部 廃墟を生きる
 【コラム】荒れたる都(三浦佑之)
 承久の乱後の京都と『承久三、四年日次記』(長村祥知)
 廃墟の中の即位礼―中世の即位図からみえるもの(久水俊和)
 五山文学における廃墟の表象(堀川貴司)
 戦争画家たち―それぞれの「敗戦」(河田明久)
 廃墟としての金沢文庫─特別展『廃墟とイメージ』の記録(梅沢恵)

あとがき(木下華子)
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