書物の時代の宗教 日本近世における神と仏の変遷
/アジア遊学287
岸本覚,曽根原理 編
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2023年09月 |
コード: 272p ISBN/ISSN 9784585325338 |
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近世宗教文化の新たなイメージを開拓する。
日本近世の宗教は、出版文化の発達により大きな転換を迎える。 中世までの写本の時代と異なり、木版・整版による出版が商業的に発達し、明治以降の洋式活字出版の時代とも異なる、一つの時代が形成されたのである。
そのような流れの中で、仏神のイメージや宗教環境はどのように変化したのか。 民間のカミ、為政者たちが崇める仏神、そして東照宮を頂点とする国家の宗教体系は、近世社会とどのような関わりを持ったのか。
書物との関係を射程に入れて、社会情勢や文化現象の中で揺れ動く宗教の姿を読み解く。
目次:
序文(岸本覚・曽根原理)
Ⅰ 近世の書物と宗教文化 近世人の死と葬礼についての覚書(横田冬彦) 森尚謙著『護法資治論』について(W.J.ボート) 六如慈周と近世天台宗教団(曽根原理) 〔コラム〕おみくじと御籤本(若尾政希)
Ⅱ 『大成経』と秘伝の世界 禅僧たちの『大成経』受容(佐藤俊晃) 『大成経』の灌伝書・秘伝書の構造とその背景―潮音道海から、依田貞鎮(徧無為)・平繁仲を経て、東嶺円慈への灌伝伝受の過程に(M.M.E.バウンステルス) 増穂残口と『先代旧事本紀大成経』(湯浅佳子) 〔コラム〕『大成経』研究のすゝめ(W.J.ボート)
Ⅲ カミとホトケの系譜 東照大権現の性格―「久能山東照宮御奇瑞覚書」を事例として(山澤学) 修正会の乱声と鬼走り―大和と伊賀のダダをめぐって(福原敏男) 人を神に祀る神社の起源―香椎宮を中心として(佐藤眞人) 〔コラム〕東照大権現の本地(中川仁喜)
Ⅳ 近世社会と宗教儀礼 「宗門檀那請合之掟」の流布と併載記事(朴澤直秀) 因伯神職による神葬祭〈諸国類例書〉の作成と江戸調査(岸本覚) 孝明天皇の「祈り」と尊王攘夷思想(大川真) 〔コラム〕二つの神格化(曽根原理)
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