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近代中国美術の辺界 越境する作品、交錯する藝術家 /アジア遊学269
瀧本弘之・戦暁梅 編
出版社:勉誠出版
出版年:2022年05月
コード:   372p   ISBN/ISSN 9784585325154
 
価格 3,850円
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1911年の清朝崩壊からの約半世紀、中国大陸は中心のない空白時期で政治・経済・文化ともに無秩序の混乱が続いた。
そうした中でも、美術家や団体は、海外や美術界の「外」との交流や接触により、新しい藝術思潮や動向に強い関心を寄せて美術活動を展開した。そこには多様で豊かな美術・文化が息づいていた。
とりわけ辺境的な位置にあった日本との交流は、近代中国美術史の展開に多大な影響を与えている。
中国の画家は日本の美術界とどのように関わり、独自の作品世界を形成していったのか。
中国美術史の記述は日本からどのような影響を受けたのか。また、美術品はどこでどのように収蔵されてきたのか。
美術作品をめぐる人的ネットワーク、海を越えて伝えられたコレクションの変遷にも着目し、多角的な視点から近代中国美術の実像に迫る。
アジア遊学146号『民国期美術へのまなざし』、アジア遊学168号『近代中国美術の胎動』に続き、この混沌たる「辺界」の美術、周縁で躍動する藝術家たちのすがたを輝く遺産として更に発掘する。


目次:
序説 「近代中国美術の辺界」への随想 瀧本弘之

Ⅰ 美術をめぐって、美術を超えて
「西湖藝展」開催の経緯―「斎藤佳三資料」を手がかりに 吉田千鶴子
上海租界のフランス語新聞にみる近代中国美術―林風眠と杭州国立藝術院を中心に 趙怡
一九三〇年代の北平画壇のグリンプス 瀧本弘之
長尾雨山の近代日中美術交流における貢献 松村茂樹
魯迅とケーテコルヴィッツ―日本プロレタリア美術運動との関わりを中心に 東家友子
太平洋の対岸へ発信された「辺区像」―中国共産党の海外宣伝事業に使われた「延安木版画」を解析する 陳琦
戯劇改良運動初期の石版戯曲年画「二十四世紀新茶花」について 三山陵
京劇俳優梅蘭芳と日本美術界の交流について 佐々木幹

Ⅱ 日本に行く画家、中国に行く画家
徐悲鴻と文展作品―そこから得たもの 華天雪 (翻訳:林佳美/翻訳協力:李趙雪)
[コラム]嶺南画派と日本 李趙雪
広東から来た前衛画家―一九三〇年代の東京における李仲生の画業について 呉孟晋
[コラム]近代中国における「裸体画論争」―日本との比較を視野に入れて 龔珏
朝鮮近現代美術史を歩んだ洋画家・鄭温女―ある女子美術専門学校卒業生の生涯 畑山康幸 
[コラム]顕現と隠蔽―従軍画家の描いた戦時中の中国 劉建輝

Ⅲ 中国美術品の収蔵、中国美術史の記述
チェコのコレクターと近代中国絵画 オリボバ・ルツィエ(翻訳:東家友子)
近代書画碑帖収蔵史について 下田章平
廉泉「小萬柳堂書画コレクション」の初来日再考―『南湖東遊日記』を主な手掛かりに 戦暁梅
外国人宣教師の目線でつくられた土山湾孤児院の黄楊人形―天理参考館所蔵資料を例にして 中尾徳仁
[コラム]「徐家匯板聖徒像」の発見 瀧本弘之
書を編み込んだ中国美術通史 菅野智明
[コラム]ベトナム絵画の「父」と「兄」―画家ナム・ソンの美術論 二村淳子

あとがき 戦暁梅
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