『東方見聞録(世界の記述)』 1485[?]年刊 ラテン語版
/東洋文庫善本叢書 第二期 欧文貴重書2
上製
東洋文庫 監修/斯波義信 解説
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2016年12月 |
コード: 178p ISBN/ISSN 9784585282228 |
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マルコ・ポーロが作家のルスティッケロに東方大旅行の見聞をヴェネチア方言で口述し、ルスティッケロがそれをフランコ・イタリアン方言でまとめたものが、いわゆる『東方見聞録』で、1298年に成立したと考えられる。この書には一定した題名はなく、今回はH.ムールの集成本のタイトル“The Descripption of the World”とその和訳『世界の記述』を用いている。1310年代に、ボローニャのドミニコ会士のピピノ師がラテン語で訳出したピピノ本とその系統は、活版印刷の時代に入って1485年[?]に出版され、国際教養語であるラテン語のテキストであるため頼るべき底本として最もひろく伝わった。本書はG.E.モリソンの旧蔵をへて東洋文庫に伝わった、朱墨印刷の美麗なピピノ本『世界の記述』を原色・原寸で影印したもの。原本の成立と写本、来歴に関する解説を附す。
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