酔いの文化史 儀礼から病まで
/アジア遊学250
伊藤信博 編
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2020年07月 |
コード: 256p ISBN/ISSN 9784585227168 |
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東西飲酒文化の深層に迫る 日本酒やワインは、どのように生み出され、人々の生活に息づいてきたのか。飲む行為と宗教や儀礼とはどのように結びついているのか。醸造や酒宴の歴史から、食文化とのかかわり、文学・絵画における表象、アルコール依存症など現代的な問題まで、宗教的・社会的機能をもつ飲酒文化について、文学史・美術史・歴史学・食文化史など様々な分野から切り込む。
目次: 序言―東西の飲酒文化を考える(伊藤信博)
Ⅰ 酔いと宗教 無明の酒に酔う―〈酔い〉の表現史(小峯和明) 髑髏盃をめぐって―織田信長を端緒に(目黒将史) 僧坊酒宴再考(芳澤元) 酒と仏教―酒の仏は「酔い酔い酔い酔い、酔いやな」(石井公成) 【コラム】 人類最初の酔っぱらいとしてのノア(木俣元一)
Ⅱ 飲酒とその表象 平安貴族の「酔い」と「まつりごと」(高橋亨) 平安後期における香薬の「酔い」―『香要抄』を中心に(アンドリュー・マッカンバー) 破戒と陶酔―中世絵画に見る(山本聡美) 黄表紙に擬人化される酒(畑有紀) 中世文学のなかの居酒屋と放蕩息子―クリシェか現実か(前野みち子)
Ⅲ 飲酒と環境 米と酒そしてその周辺―環境の視座から(伊藤信博,伊藤彰敏) 椒芽田楽の洒落本から見るお酒と酔い(ミギー・ディラン) 飲料の製造、飲み方と文化―例外としての日本酒?(ボーメール・ニコラ) アンシャンレジーム期のフランスにおける酔いに対する寛容(マチュー・ルクートル/棚橋美知子 訳) 酔う女―徳田秋聲『新世帯』と明治期の飲酒文化(安井海洋) 【コラム】 日本酒と肴―海辺の村で呑み始め(小川雅魚)
Ⅳ 飲酒と病 【コラム】 フランスにおけるアルコール中毒対策の政策的曖昧さ(ジャン=ロベール・ピット/棚橋美知子 訳) 【コラム】 飲酒と体内器官の関係(トマ・ロラン(棚橋美知子 訳) 【コラム】 アルコール飲料製造における生物学的プロセス(アンドレス・マツラナ/棚橋美知子 訳)
翻訳を終えて(棚橋美知子)
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