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儒教儀礼と近世日本社会 闇斎学派の『家礼』実践 上製
松川雅信
出版社:勉誠出版
出版年:2020年07月
コード:   442p   ISBN/ISSN 9784585210566
 
価格 11,000円
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「近世日本にとって儒教儀礼とは何であったのか―」
科挙のような儒教的制度を有さない他方、仏教によって葬儀や祭祀が主導されていた近世日本社会。そうした社会を生きる儒者達は、儒教儀礼、殊に東アジアで絶大な影響力を誇った『家礼』記載の喪祭礼を、どのように捉え、そしていかにして実践しようと試みていたのか。長期間にわたってこの問題と真摯に向き合い続けた、山崎闇斎を学祖とする闇斎学派に着目、思想と社会とが様々に交錯する現場に立ち入ることで、これまで見落とされてきた近世日本儒教の新しい一面を照らし出す。

目次:
凡例

序章
 一、問題設定
 二、先行研究―儒礼の不在から実在へ
 三、課題―近世日本社会との関係性
 四、素材―闇斎学派であることの意義
 五、『家礼』とは何か―前提と特徴
 六、本書の構成

第一部 浅見絅斎とその周辺
 第一章 「此方ナリ」の『家礼』実践―基軸としての「本」と「文」
 一、緒言
 二、「朱子モ此方ニ生ズレバ、此方ナリニ家礼ガデケルゾ」
 三、「名分の守」と祖先祭祀
 四、「愛敬の実」と遺骸保護
 五、「庶人」という自意識
 六、小結
 第二章 「物ナリ」の思考―「格物」と喪礼実践
 一、緒言
 二、「物」と「格物」と「心」
 三、「格物ノ学失候義、通病ニテ候」
 四、「格物」による喪礼実践法の案出
 五、小結
 第三章 「心ノ理ナリ」による来格―鬼神論と祭礼実践
 一、緒言
 二、「陰陽の鬼神」―「気」として遍在する鬼神
 三、「祭祀の鬼神」―「心ノ理ナリ」による来格
 四、絅斎の周辺―崎門派と垂加派
 五、小結

第二部 闇斎学派の地域展開と『家礼』実践―尾張と上総を中心に
 第四章 尾張藩の学問所と『家礼』―蟹養斎による喪祭礼実践の教導
 一、緒言
 二、要求される喪祭礼実践―巾下学問所と『居家大事記』
 三、火葬批判の論法―檀那寺との共存
 四、「淫祀」批判の論法―「正祀」としての祖先祭祀とその効用
 五、小結
 第五章 寺請・寺檀体制下の『家礼』実践―中村習斎と尾張崎門派
 一、緒言
 二、巾下学問所以後の尾張と習斎
 三、『喪礼俗儀』の喪礼実践論
 四、尾張崎門派における喪礼実践の様相
 五、小結
 第六章 「反徂徠」と『家礼』実践―稲葉黙斎と上総道学
 一、緒言
 二、「反徂徠」と「修己」
 三、実践のための儒仏併用
 四、「孝」と〈儒者意識〉
 五、小結

終章
 一、本書の成果
 二、「東アジア思想史」のための試論的枠組

あとがき
索引
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